『白夜行』はどうやらダメらしい。東野圭吾を初めて読んでみた結果…

初めての東野圭吾作品、「白夜行」は苦行でした…。長いよ!長すぎるよ!

ども。野口です。

前々から、あぁ、読んでみたいんだけども、なーんか食わず嫌いなんだよなぁ。という作家がいました。それが東野圭吾です。

特に理由はありません。なんとなくみんなが「東野圭吾、東野圭吾」と連呼するのであまり近寄らないようにしていただけです。人々に囃し立てられるからには理由があるのでしょうが、そういうのはたいてい僕には合わないのです。

だから読まなかった。

…ただね。やっぱり気になります。友人からすごい薦められたのです。白夜行。一晩で読んじゃったよ。と。そこで思い直します。読まずにダメだと決めつけるのはどうだろうか。やっぱり読んでみようかなと。

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んで、今回読んでみた

だいぶ昔に買った文庫なのだけれども、やっぱりその分厚さには心滅入る。

それでもまずは我慢して読んでみる。

読んでみる。読んでみる。

…正直、全然惹かれない。ミステリー特有の先が気になってページ捲りが止まらない現象が起こらない。停まる止まる。

全然先に進みません。読みやすいのに先が気にならないのです。

なんでだろう。Amazonのレビュー評価も高いし、ドラマ化されたし映画化されたし、面白いはずなのに。

…面白くない。それが800ページ以上ある。

何だろう。登場人物が多すぎるから?伏線が伏線ともいえないものだから?ハラハラ感がないから?共感が出来ないから?誰も好きになれないから?

…と、いろいろと考えてみたのですが、

そうなのです!

この小説、抒情的な表現がほぼ皆無

哲学的な事がほぼ皆無。事実をただ淡々とつらつら書いていく。

例えば。

花が咲いた。「僕はその花を観て〇〇と思った」。とか、「この花の花言葉を知っているかい?実は…」

的な表現がないのだ。

花が咲いた。

それしか書いていない。そりゃ、事実とかを淡々と書いてあれば読みやすいだろう。ただ、そこから想像力が働かない。感性を刺激しない。中二病的心をくすぐらない。

永遠と二人の登場人物を様々な人の視線から追っかけるだけの小説。それで800ページ。

もう苦行です。こんなに読書がおもんないと思ったのは久しぶりです。

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…とか言っちゃってみたけども

まぁ、それでも途中で投げなかったのはやっぱり読みやすいという長所があるからで、この本から何かを得ようとかそういうのではなく、時間つぶしの娯楽として読んでみると結構いい作品なのではないか?と思えてきた。

僕は基本的に本から共感やら知識をメインで拾いたいと思っているからこの小説が合わないのかもしれないだけで、別にそこまで駄作というわけではないかと思います。

評価が高いのもなんとなくわかりましたし。

という事で、僕としてはかなりな辛い読書時間でしたが、東野圭吾読んでみました。とりあえず、このままではまだ東野圭吾がどうなのかわからないので、ドラマを観つつ、別の作品も読んでみようと思います。

ちなみに、毎回毎回読書をする時に気になった表現とか気に入った所には線を引くようにしているんですが、800ページ中に二ヶ所しか線を引けませんでした。

↓以下がその二ヶ所です。

テレビをつける前よりも一層静寂が深くなったような気がした。

よくある話ではあった。こういう話を聞くたびに、つくづく男というのはお人好しな生き物だと思う。時には、離婚の原因が妻のほうにあったにもかかわらず、別れた後も何かと力になってやろうとする男さえいる。ところが女のほうは、仮に自分に非があったとしても、別れた男のその後の人生には全く無関心だ。

以上。

ではでは。『白夜行』でした。

白夜行 (集英社文庫)

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