『ドグラ・マグラ』読み終えた人いる?読んだ後の感動がすごい…

『ドグラ・マグラ』をやっと読み終えました。この本が日本三大奇書と知ってから読みたいと思って10年。何度もチャレンジしては一体何が書いてあるのかわからず挫折し、何度も文庫を買い直しては読み始めるのですが、やっぱり何度も返り読みをしては全く前に進めず古本屋に売って…の繰り返し。

そんな『ドグラ・マグラ』の突破口はKindle Paperwhiteを購入した事でした。電子書籍ってすげー。辞書はあるし、検索機能もついているので、わからなくなったらすぐに必要箇所に戻れる。しかも没後50年以上の作品なので著作権は切れていて無料で読める!!文庫本買ってたお金でKindle買えちゃうよー。

文体も様々で読みづらく、内容に関しても知人にこの本を読んだ人がいなかったので、聞くことも出来ず苦難の連続でしたが、この本は絶対に検索してはいけない!なぜなら、本当に面白い部分のネタバレを書いてしまっている人がいるから!!この本、読むのは苦労しますが、ミステリー小説なわけで、読み終えた後の感動、読書って楽しいーーー!という達成感は他では思い当たらない作品なのです。これから読むのであれば、ダメだよ絶対に検索しちゃ…。

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10秒でわかる『ドグラ・マグラ』のストーリーのまとめ

ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ

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ドグラ・マグラとは…

…ブウウーーーンンンーーーーーンンンン…。精神病棟の時計の音で目が覚めた“私”は自分が誰だかわからなかった。若林という博士に色々と聞き、発狂した美少女が自分の許嫁であること、大変残酷な事件に巻き込まれたこと、正木という学者が自殺した事などを聞いた。記憶が戻れば全てがわかると諭されたが、残された資料を読めば読むほど自分が犯人なのではないかと思い始める“私”…

もし、あなたに喫茶店で『ドグラ・マグラ』ってどんな本?あらすじは?と聞かれたなら…

野口明人
野口明人
この本は一言で言えば、“読んでいるこっちが気が狂いそうになる小説”なんだ。小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』、中井英夫の『虚無への供物』と共に日本三大奇書と呼ばれている作品だけど、その中でもトップを走ると言われている作品だ。
ちぐのさん
ちぐのさん
もう何がなんだかわからない。一体自分は何を読んでいるのか。一体これは誰が話しているのか。なぜこんな文体なのか。読書ってこんなに難しかったっけ!?って思ってしまうほど先へ進まない。とにかく進まない。…なのに変な中毒性のある世界観。チャカポコチャカポコ。古文、漢文、書簡、口語体、文語体。ありとあらゆる文体で読むものを翻弄してくる。
野口明人
野口明人
正直、何度も読むのを諦めたし、これほど読破するまでに時間がかかった作品もそうそうないんじゃないかな。内容的にもかなり難しい事に触れているんだけど、実際のストーリーはすごーく簡単。すご~く簡単なのに、ページ数文庫版で1000ページ超え。単純なものを複雑に書いている感じの作品かな。
ちぐのさん
ちぐのさん
まぁ、有名な作品だからさ、漫画にもなっているし、短くまとめられた小説とか、ドラマとかアニメとか出てるけど、この作品はぜひ、そういう前情報などを一切いれずに全編通して読んでもらいたい。漫画なんか雑すぎてドグラ・マグラの一番面白い部分が表現されていないし…。1000ページが1冊の漫画になっているからね、端折る端折る。端折って、犯人だけ教えてもらっても…って感じだ。ま、媒体が違うから限界というものがあるんだと思う。
ドグラ・マグラ (まんがで読破)

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野口明人
野口明人
小説を読み終わった後に読んだりするんだったら世界観とか再現出来てていいなぁって思うけど、これを先に読んで小説を読むのはおすすめしない。出来る限り小説はまっさらな状態で読んでもらいたいんだよね。
ちぐのさん
ちぐのさん
…とは言え、タイトルだけ見てもどんな話かわからないだろうから、導入部分だけは紹介しておくことにしよう。
野口明人
野口明人
主人公は“私”。目が覚めると精神病棟で寝ていて、自分が誰だか思い出せない。そこに若林というでーーーっかい奇妙な男が現れて、事の顛末を話してくる。複数の残酷な事件が起きてそれはまだ未解決のままだ。君はその事件の当事者で、ショックで自分を忘れてしまったのだ。犯人を見たかもしれないから、どうにか思い出してくれと。
ちぐのさん
ちぐのさん
精神病棟からは発狂した女性の声が聞こえてくる。覗いてみると、この世のものとは思えない程の美女。その女性は若林が言うには自分の許嫁なのだと。記憶が元に戻れば、その後の人生は保証され、女性と共に幸せに暮らす生活が待っている。
野口明人
野口明人
若林は“私”が自分を思い出す為に様々な事を試してくる。ある部屋に連れて行かれ、気になったものを自由に手に取ってみて欲しいと。“私”は言われたとおりにしてみるが何も思い出さない。
ちぐのさん
ちぐのさん
しかし、記憶のうんぬんとは別に気になった物があった。精神病患者が書いたとされる『ドグラ・マグラ』と言う本と、正木と呼ばれる人物の肖像画だ。正木は精神病棟の教授で、“私”の前の担当者なのだそうだが、若林が言うには数日前に自殺したと。そして正木の前に教授を勤めていた斎藤という先生も、ちょうど正木が自殺した一年前に変死体として発見されたと。
野口明人
野口明人
余計わけがわからなくなった“私”だったが、正木の理論に裏付けされたとされる『ドグラ・マグラ』、正木が記したとされる遺書と研究資料に目を通して行く。
ちぐのさん
ちぐのさん
…まぁ、これがこの物語の導入。そして遺書を読んだり研究資料に目を通していくに連れて、様々な事件の犯人が自分なのではないか?と思い始めていくんだね。でも、なんというかなぁ…この作品は本当に概要を話すが難しくてね、遺書を読んでいる場面なのに、その遺書の中に更に物語が挿入され、その物語の登場人物が更に説話を話したり、その説話に出てくる人が何かを引用したりして、一体誰が何を話ししているのかよくわからなくなったりする。
野口明人
野口明人
同じ話を別の言葉や場面で話されたりして、もうね頭から火が出るよ。電車なんかで気軽に読んだとしても、きっと1ページも進まずに電車を降りて、ベンチに座って腰を据えて読みたくなると思う。
ちぐのさん
ちぐのさん
とにかく読みづらいんだ。でも、その読みづらいを克服して800ページぐらいまで到達すると、途端に読みやすくなって止まらなくなる。ま、800ページってほぼラストぐらいまで読まなきゃなんだけどさ。
野口明人
野口明人
読み終わった後はとにかく感動すると思う。じ、自分は、こんな大書を読みきった!!これならどんな本だって読める気がする!!そんな錯覚に陥ると思う。僕も今なら、プルーストの『失われた時を求めて』だって読めちゃう気もするもん。あれは10000ページあるけど(笑)
ちぐのさん
ちぐのさん
あとさ、これはミステリーだから、結構驚かされる場面も多いんだよね。え!?マジかよ!こいつ!って思う瞬間あったし、え!?こいつとこいつそんな関係なの!?って思う事もあった。
野口明人
野口明人
でもさー、そこがこの作品の楽しさでもあると思うのに、Amazonのレビューとか知恵袋にネタバレの前触れもなく平然と書き込む人がいるんだよね。なんつーの、ミステリーって犯人が誰だか推測しながら読むのが楽しさだったりするじゃん?なのに犯人言っちゃうみたいな。
ちぐのさん
ちぐのさん
すごく読み辛い作品だからさ、概要を伝えようとしてくれていると思うんだけど、ダメなんだよ。概要がこの物語の謎の部分に触れちゃっているから完全にネタバレなんだよ。800ページぐらい読んだ所でさ、あれ?この登場人物誰だっけって検索したらさ、犯人の名前とかさらっと紹介しているの読んじゃってさ、おい!800ページの苦難の日々返せよ!!ってパソコンを全力で投げつけたもんね。…心の中で。それからはKindleの中だけの検索にしたよ。
野口明人
野口明人
だからぜひ、ドグラ・マグラをこれから読もうとするなら、Amazonのレビューも読んじゃダメ。Wikipediaも読んじゃダメ。ブログも漁っちゃダメ。そういうのは全部読み終わってから!
ちぐのさん
ちぐのさん
ただ、きっと読んでいると途中で誰が誰だかわからなくなったりすると思うから、そこでKindleの出番なんだよ。Kindleなら検索機能で読み終わった所をさっと表示出来るから、登場人物わからなくなったらジャンプする。そしてすぐに元の場所に戻ってくる。わからない単語とかあっても、ピーっと指でなぞるだけで辞書の意味が出てくるのも便利。
野口明人
野口明人
これがなかったらきっと僕は読破出来なかったと思うんだ。1935年の作品だから、漢字も旧漢字使われてたりするしさ。こんなに僕は読書が下手なんだなぁって思った。自分的にはもうちょっと読める能力あると思ってたんだけど…。
ちぐのさん
ちぐのさん
ま、詳しくはあまり書けないし、どうしても知りたかったら検索すれば無数に出てくるから、調べてもいいとは思うけど、とにかく僕はこの本を読み終えて、内容も、読破した自分にも感動したね。いつかまたちょっと時間が経ったら読み返したいと思える作品だったよ。他の奇書にも挑戦したいね。

…そんな事を『ドグラ・マグラ』についてグリーンカレーを食べながら、カフェで話すと思います。

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『ドグラ・マグラ』で気に入った表現や名言の引用

自分が豚だったか人間だったかすら、今の今まで知らずにいた私……。

学者たるものの第一番の罪悪は、酒色に耽る事でもなければ、花札を弄ぶことでもない。学士になるか博士になるかすると、それっきり忘れたように学術の研究をやめてしまう事である。これは日本の学界の一大弊害と思う

「……今更、文句を云われても取返しが附きませんよ。これは斎藤先生の霊に招き寄せられた貴方の方が悪いのですからね……木魚ぐらいはイクラ叩かれても宜しいから、是非一つ成仏して頂きたい」

この地球表面上に棲息している人間の一人として精神異状者でないものはない

実際のところをいうとこの地球表面上に生きとし生ける人間は、一人残らず精神的の片輪者ばかりと断言して差支えないのである。

脳髄が、脳髄ソレ自身の機能を、脳髄ソレ自身に解からせないように解からせないように努力している

脳髄はまず人間のためにアラユル武器を考え出して殺し合いを容易にしてやった。あらゆる医術を開拓して自然の健康法に反逆させ、病人を殖し、産児制限を自由自在にしてやった。あらゆる器械を走らせて世界を狭くしてやった。あらゆる光りを工夫し出して、太陽と、月と、星を駆逐してやった。そうして自然の児である人間を片っ端から、鉄と石の理詰めの家に潜り込ませた。瓦斯と電気の中に呼吸させて動脈を硬化させた。鉛と土で化粧させて器械人形と遊戯させた。そうしてアルコールと、ニコチンと、阿片と、消化剤と、強心剤と、催眠薬と、媚薬と、貞操消毒剤と、毒薬の使い方を教えて、そんなもののゴチャゴチャが生み出す不自然の倒錯美をホントウの人類文化と思い込ませた。……不自然なしには一日も生存出来ないように、人類を習慣づけてしまった。

吾々が常住不断に意識しているところのアラユル慾望、感情、意志、記憶、判断、信念なぞいうものの一切合財は、吾々の全身三十兆の細胞の一粒一粒毎に、絶対の平等さで、おんなじように籠もっているのだ。そうして脳髄は、その全身の細胞の一粒一粒の意識の内容を、全身の細胞の一粒一粒毎に洩れなく反射交感する仲介の機能だけを受持っている細胞の一団に過ぎないのだ。

そもそも夢というものは、人間の全身が眠っている間に、その体内の或る一部分の細胞の霊能が、何かの刺戟で眼を覚まして活躍している。その眼覚めている細胞自身の意識状態が、脳髄に反映して、記憶に残っているものを吾々は「夢」と名付けているのである。

夢というものは、その夢の主人公になっている細胞自身にだけわかる気分や感じを象徴する形象、物体の記憶、幻覚、聯想の群れを、理屈も筋もなしに組み合せて、そうした気分の移り変りを、極度にハッキリと描きあらわすところの、細胞独特の芸術という事が出来るであろう。

現代医学に依ると普通人の平静な呼吸の約十八、もしくは脈搏の七十幾つを経過する時間を標準として一分間と定めている。その六十倍が一時間、その二十四倍が一日、その又三百六十幾倍が一年と規定してある。同時にその一年は又、地球が太陽を一周する時間に相当する事になっているので、信用ある会社で出来る時計が示す時間は、万人一様に同じ一時間という事になっているのであるが、しかしこれは要するに人工の時間で、真実の時間の正体というものは、そんなものではない。その証拠には、その同じ長さの人工の時間を各個人が別々に使ってみると、そこに非常な相違が現われて来るから不思議である。

人間の精神とか霊魂とかいうヤツは要するに、その先祖代々の動物や人間から遺伝して来た、色々な動物心理や民衆心理なぞの無量無辺の集まりに過ぎないのだ。その表面を「コンナ事をしたら笑われる」とか「もし見付かったら大変だ」とかいう所謂人間の皮一枚で包んで、その上から又、倫理、道徳、法律、習慣なぞいうテープで縛って、社交、礼節、身分、人格なぞいう様々なリボンやレッテルで飾り立てて、更にその上からもう一つ、お化粧や油で塗りこくって、パラソルやステッキを振り廻しながら「貴殿が紳士なら拙者もゼントルマンで御座る」「あなたがレデーなら妾も淑女だわ」「ウヌが人間なら俺様も人間だ」といった風に、肩で風を切って白昼の大道を濶歩するのが所謂普通人……もしくは文化人に外ならないのだ。

元来性慾もしくは恋愛なるものは、自己以外の異性に恋着する心理を指すものなれども、これをその本源に溯りて考察する時は、如何に没我的なる恋愛、もしくは性慾の発露なりと雖も、畢竟するところ、自己の生ける霊肉の要求を愛惜し尊重する本能的主義的、もしくは利己的心理の表現に外ならず、故に、その性慾もしくは恋愛が、体質、性格及び境遇等に影響されて常住不断に飽く能わず……又は飽く方法を知らず……又は飽く事を知らざる(これと正反対なる性慾耄衰の場合にも略同一の結果に達すれどもここには省略す)場合は、その欲求が極度に高潮尖鋭化し、深刻痛烈化し来る結果、遂に尋常の手段にては満足を得る能わず、窮極するところ遂に変態性慾の境界に脱線し去りて尚飽き足らず、更に窮極の極、その心理の本源に逆転し来りて、自己を恋着、愛惜する心理に陥り来るべきは必然の帰結なり。

家の祖先なにがしと申せし人、最愛の夫人に死別せしを悲しみ、その屍の姿を丹青に写し止め、電光朝露の世の形見にせむと、心を尽して描き初めしが、如何なる故にかありけむ、その亡骸みるみるうちに壊乱して、いまだその絵の半にも及ばざるに、早くも一片の白骨と成り果て候ひぬ。

遺言書というものは、是非とも本人が死んだ後から現われて来なければならぬものと、きまってやしないぜ。

……それは恐らく、この二人の博士が、全力というよりも寧ろ死力を竭して奪い合っているほどの怪奇を極めた精神科学の実験そのものの魅力のために私の魂がもう、スッカリ吸い付けられてしまっていたせいかも知れない……その話の底を流るる形容の出来ない不可思議な真実性が、グッと私の心臓を引っ摑んで、云い知れぬ好奇心の血を波打たせているせいかも知れない。……

思い詰めている人間の体力は超自然の抵抗力をあらわすもんだよ。

誰でも自分の頭が一番、確実だと信じているんだからね。その方が結局、無事でいいし、お蔭で話の筋道もステキに面白くなって来る訳だから、そう慌てて結論を付ける必要もないだろうよ。

或る人間が一つの、罪を犯したとすると、その罪は、如何に完全に他人の眼から回避し得たものとしても、自分自身の『記憶の鏡』の中に残っている。罪人としての浅ましい自分の姿は、永久に拭い消す事が出来ないものである。

それから今一つ、やはり極く頭のいい……地位とか信用とかを持っている人間が、自分の犯罪を絶対安全の秘密地帯に置きたいと考えたとする。その方法の中でも最も理想的なものの一つとして今云った自白心理を応用したものがある。即ち、自分の犯罪の痕跡という痕跡、証拠という証拠を悉く自分の手で調べ上げて、どうしても自分が犯人でなければならぬ事が、云わず語らずの中にわかる……という紙一枚のところまで切詰める。そうしてその調査の結果を、自分の最も恐るる相手……すなわち自分の罪跡を最も早く看破し得る可能性を持った人間の前に提出する。そうするとその相手の心理に、人情の自然と、論理の焦点の見損ないから生ずる極めて微細な……実は『無限大』と『零』ほどの相違を持つ眩惑的な錯覚を生じて、どうしても眼の前の人間が罪人と思えなくなる。その瞬間にその犯罪者は、今までの危険な立場を一転して、殆ど絶対の安全地帯に立つことが出来る。そうなったら最早、占めたものである。一旦、この錯覚が成立すると、容易に旧態に戻すことが出来ない。事実を明らかにすればする程、相手の錯覚を深めるばかりで、自分が犯人である事を主張すればする程、その犯人が立つ安全地帯の絶対価値が高まって行くばかりである。

それもこの出来損ないの世界を、新発明の火薬で爆発させるとか、蛙の卵から人間を孵化させるといったような、一端、気の利いた研究ならまだしもの事、心理遺伝なんていう三つ児にでもわかる位、簡単明瞭な原則をタッタ一つ証明するために、足が棒になって、脳味噌が石になる程の苦労を重ねなければならぬ。あらゆるタチの悪い因果因縁に、執念深く附纏われて、それこそ地獄の苦しみに堕ちながら、やっと真理の証明が出来たにしても、その報酬として何が残るか。妻子眷族に取捲かれてシンミリした余生を送るどころか、その研究が世に出る時は、自分の一生涯の破滅の時だ。飛んでもない野郎だというので、踏んで蹴られて、唾液を吐きかけられる時だ。……ザマア見やがれとはこの事だ

引用:「ドグラ・マグラ」夢野久作著(Kindle版)

『ドグラ・マグラ』は↓こんな作品や世界観が好きなあなたにおすすめ。この小説を読んでいる時にパッと思い浮かんだ映画・小説・漫画・アニメ・テレビドラマ、または音楽など

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まずは映画の『インセプション』を。これは場面がどんどん深くに落ちていく所が似ています。一体今はどこの場面を読んでいるのだ?と意識しながら出なければ見失ってしまいそうな危うさ、その箱、形式が似ているなぁ…と思いました。

またアニメ『Air』に関しては、この小説の因果応報な部分、時を遡って遺伝子問題まで持ってくる当たりがラストの方を読んでいて浮かんできました。貴志祐介の『新世界より』もなんとなく浮かんできましたが、時代的にAirの方が近いかもしれない…。まぁ、全く見当違いな作品を挙げているなぁ…と思う人もいると思いますが、それだけ難解な作品でした。

あとは、芥川龍之介の『地獄変』は途中で出てくる呉青秀の話に非常によく似ています。大学で芥川を研究していた僕はおおお!!っとなったのであります。

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野口明人
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やっぱり日本三大奇書をすべて読破!まだ読んでいないけど、ドグラ・マグラを読めたならこの二つだって読めるはず!!

まとめ

えーっと、まぁ、今回何が言いたかったかと言えば、Kindle Paperwhiteってスゲー!って事ですね。これほど何度もチャレンジし、何度も挫折してきた作品を読み終える事が出来ました。それもこれもすべて電子書籍だったからです。

もちろん、iPhoneとかAndroidのスマホアプリで読書もいいんですけど、いかんせん目が疲れる。ブルーライトカットのフィルム貼ったり、アプリ入れたりしてきましたが、Kindleを体験してしまうとそんな対策は些細な抵抗だと思ってしまうぐらい、E-inkの文字の読みやすさよ。目も疲れないし、本当に紙の文字を読んでいるみたいな感覚で読めるから、紙じゃなきゃ嫌なんだ!と思っていた人でも、ちょっとは認めてくれそう。どうしたって、めくる感触は再現できないけど、紙上の文字の再現率は高い。

そして本当に地味に便利なのが辞書。大学生時代、電子辞書片手に読書していたのを思い出したけど、あれが本に装備されているのだから技術の進歩ってスゲー。調べよう!ってわざわざ意気込まなくても気軽に調べられるってのがこんなにも読書効率をあげるなんて。

それがあったから読めた。そして読んでよかった。読書って楽しいーーーー!!ってのを再確認しました。これからも、もっと沢山本を読んでいこう。

ではでは、そんな感じで、『ドグラ・マグラ』でした。良かったらチャレンジしてみてくださいませ。

にゃんこ先生
にゃんこ先生
ポクポク言っている所は流石に頭がおかしくなりそうだったにゃ〜
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