今日は何の日?12月28日は京都タワーが出来た日なんだそうです。ただしAmazonのAIアシスタントであるアレクサに聞いてみると今までとちょっと言い方が違う。
京都タワー記念日とか京都タワーの日というわけではなく、京都タワーが開業した事だけを伝えてくれています。
あれ?なんか今までと違うんだけど…と思って調べてみると、どこにも京都タワーの日というのが見つからない。あれれ!?
記念日に認定されていないのだろうか…。
そう思ってさらに調べると、実は国や国の機関が定めた記念日というのは64個しかなくて、その他の団体が登録料とかをもらって認定しているものって、自己満足でしかないらしい。
つまり、京都タワーは開業した日を記念日に登録していないのです。
京都という場所の慎ましやかな感じがヒシヒシと伝わってきました。登録なんてしなくても、知っている人だけがお祝いしてくれたらいい。そんな事を京都タワーが言っている気がします。
でもぶっちゃけ京都タワーって今まで何なのか全く知らなくて、今回調べてみたらビックリしました。京都タワーってホテルなんですよ!しかもちゃんと理由があるんですよ!
そして京都タワーのマスコットキャラクターを知ってさらに度肝を抜かれました。京都なのに、なんとなくえっちぃでやんす。
ということで今回は京都タワーについて書いていきたいと思います。
今日は何の日?12月28日は京都タワーが開業した日
今日は何の日?と最近買ったAmazonのスマートスピーカー、Echo Show 5のアレクサに12月28日に聞いてみると…
「1964年の今日、京都駅前に京都タワーが開業しました。高さは131m あり、京都市内で一番高い建物です。131m の高さは当時の京都市の人口が131万人だった事に由来するそうです」
と答えてくれました。
Echo Show 5というAmazonのスマートスピーカーが発売日からわずか半年足らずでまさかの半額のセールを開催して…
131m が131万人だった京都市の人口に由来する?ありゃ?そういうのって結構適当に決めちゃって良いものなのかしら?
考えてみれば東京タワーも333(本当は332.6)m で、スカイツリーも634(ムサシ)m で語呂合わせっぽくなっているし、タワーの高さって実用性よりも話題性を重要視しているように思える。
まぁ、それでも東京タワーとスカイツリーは電波塔だからある程度高さが必要ということもあると思うんだけど、京都タワーって電波塔じゃないんだよ。
じゃあ京都タワーって一体何のための存在するの?と調べてみると…
今日は何の日?12月28日:京都タワーの謎
この写真を見ていただければわかるように、京都タワーって下がホテルなんですよ。
いやいやいや、なんでホテルやねん!って思ったんですが、これには深いわけがあるのです。
まず、そもそも京都タワーは何の目的で建てられたのでしょうか。調べてみると以下のような記述がありました。
目的として挙げられるのは、第一に航空法による航空機の航行を援助するための航空保安施設としての機能(航空障害灯の設置)。第二に京都の象徴(シンボル)としての役割である。
どうやら京都タワーは航空障害灯としての役割を持っているみたいなんですが、それで言えば東京タワーも同じ。東京タワーが赤と白の色なのは航空法によるもの。
でも東京タワーってどっちかっていうと電波塔としての役割の方が重要でしたよね。
…ってなると2つ目の京都のシンボルとしての役割のために建てられたというのが本音の所だと思うんですが、そうなるとひとつ疑問が浮かんできます。
京都のシンボルってもう他に沢山あったでしょ?って事です。清水寺とか伏見稲荷大社とか平等院鳳凰堂やら金閣寺などの寺社が。
京都府といえば浮かぶことランキングというアンケートでは、第一位八ツ橋、第二位に金閣寺銀閣寺、第三位に清水寺が選ばれておりました(gooランキング)。
今日は何の日?12月28日:京都タワー建設論争
当然この議論は建設当初に上がったみたいで、古都である京都にこのような建造物が必要なのかについて賛否が分かれていたみたいです。
政財界中心の建設推進派と、学者や文化人主導の反対派。
もちろん建物を建てた方が誰かの懐は温かくなるわけです。何かを作るという事はそこに仕事が生まれるわけで。特に1964年は東京オリンピックがあった年で、高度経済成長時代の好景気が日本を包んでおりました。
しかし、京都という場所はまた特別で、歴史的な美しい景観を大切にする心があるわけですね。
そこで日本で初めて美観論争が起こりまして、京都タワーどうする?ってなったんですね。んで、その結論が京都タワーは建築物じゃないことにしよう!って事に落ち着いたのです。
今日は何の日?12月28日:京都タワーは工作物
京都タワーは建築物ではなく工作物。
建築物と工作物は何が違うねんって話になってくると思うんですが、建築基準法では土地に接着させて設置した建物以外の人工物の事を工作物というらしいです。
「土地に接着させて設置した建物以外の人工物」です。
ここで先程の写真を思い出してください。下がホテルになっていたでしょう?あれが本体で、それ以外の人工物なので京都タワーは工作物になるらしいのです。
そもそも、当時は建築物としての制限が31m という決まりがあり、下のビルが31m ギリギリで作られました。本当はそこで終わるはずだったんですけど、横浜のマリンタワーに触発された人がいて、タワーつけちゃおうよ!って話に出したんですね。
その結果、あーだこーだと議論を重ねて、屋上工作物として100m のタワーが出来上がったのです。
ちなみにこのデザインは日本武道館をデザインした人と一緒みたいで、海のない京都の街でも、家などの瓦を海の波に見立てて、それらを照らす灯台としてデザインされたようです。
東京タワーと違って全く鉄骨を使っていない、スラーっとしたデザインが特徴です。京都の景観を壊さないように最大限の配慮はしたみたいですよ。
今日は何の日?12月28日:京都タワーは超一等地
それにしても、やっぱりさ、世の中お金がないと生きていけないものね。参拝客がいない寺社が潰れてしまう事があるように、いくら京都とは言え、興行的なものも考えなくちゃいけないんだなぁ〜と調べていて思いました。
この京都タワーが立っているのは、京都の駅前超一等地なのですよ。そりゃーシンボルも建てたくなりますわな。
文化と経済。そのバランスの難しい所ですな。
…と思っていたら、やっぱりいたんですよ。京都タワーのマスコットキャラクターが。
東京タワーのマスコットキャラクターの名前はノッポン。初めて見た時はその風貌と名前の響きに衝撃を受けましたが、京都タワーのマスコットキャラクターは名前のインパクトに驚きました。
今日は何の日?12月28日:京都タワーのマスコットキャラクター
京都タワーのマスコットキャラクターのデザインは可愛いと思います。好きなタイプは背の高い人でバレンタインデーにノッポン兄弟にチョコを贈った事もあるという女の子です。
問題は名前です。その名も…
「たわわちゃん」です。
一般公募から京都府在住の女性が応募した「たわわ」を採用したらしいんですが、たわわって言ったらもう僕にはあれしか想像できないんっすよ。
これは僕の頭の中がピンクだからなんっすかね。タワーにかけて「たわわ」ってなっていると思うんですけど、たわわちゃんで検索するとGoogleは京都タワーのマスコット出してくれるのに、Amazonで検索するともう片方が牛耳ってるんすよ。
そう思ってこのたわわちゃんを見ているとほっぺたがもうソレにしか見えてこなくなりました。ぷはーっ。鼻血が。
…おっとそろそろ偉い人たちに怒られそうだ。
今日は何の日?12月28日は京都タワーの日のまとめ
ということで、調べてみると色々とおもしろい事がわかりますね。京都タワーがまさか工作物だとは。
大手マクドナルドでさえ、自社のイメージカラーである赤色が京都の景観を壊すということで、茶色のマクドナルドの店舗を作っているのに、京都タワーは建築物ではないので大丈夫です!って事だったんだろうか。
まぁ、でもこうやって作られて、京都タワーも今年で55周年!GoGo!って事で、今度京都に行ったら京都タワーを見てこようかな。
人間はやっぱり高い建物に魅了されるよね♪
バベルの塔の時代からどうしても高い建物を目指してしまう生き物なのです。寺社の神さまの逆鱗に触れなければ良いのだけれど。
文化と経済。バランス良くやっていく事の難しさをまじまじと感じました。何でもかんでも京都に文化を押し付けるのもアレだもんね。
人間は生きているのだし、お金も必要だしさ。
ということで今日はちょっと複雑な事情を持つ京都タワーのお話でした。
ではでは今日は何の日?12月28日は京都タワーの日でした。
野口明人
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!
今日は何の日?12月28日のおまけ:ゆるきゃらのお話
さてさて。今回は京都タワーの事についてお話していきましたが、途中で出てきた「たわわちゃん」に衝撃を受けました。
ゆるキャラって本当に沢山増えましたよね。最近は若干ゆるキャラブームが落ち着いてきて、乱立しすぎたゆるキャラ達をリストラする県も出てきているらしいんですが。
乱立しすぎたと言えば、僕の住む埼玉も実に40以上のゆるキャラがいます。
埼玉県のマスコット「コバトン」や僕の住むさいたま市のキャラクター「ヌゥ」、そして盗難騒ぎまで起きた、やなせたかし先生デザインの「浦和うなこちゃん」などなど。
埼玉県、さいたま市、浦和駅と区切りが付く度に生まれてくるゆるキャラなんですが、ひこにゃんや、くまモン、ふなっしーなど全国レベルの知名度が中々生まれません。
そんな中、最近僕がいち推しなのは深谷市のイメージキャラクターの「ふっかちゃん」です。深谷ねぎが頭に刺さっているウサギのような鹿のようなキャラはなんともチャーミングじゃないですか。
ゆるキャラグランプリでは2014年に準グランプリを取ったほどなんですよ。(1位は群馬県の「ぐんまちゃん」)
…とまぁ、何が言いたいのかわからないんですが、うちの母はゆるキャラ大好きなんですよ。それの影響で僕もちょくちょくゆるキャラを追ってしまうというね。
2012年に自転車の旅で知った静岡の出世大名家康くんが2015年にグランプリとった時なんて、我が子のように喜びました。
…が、その後。2018年に見事に埼玉のゆるきゃらがグランプリを取った時なんですけどね。初めて見た時はあまりにも奇抜過ぎて受け入れられなかったんですよね。
カパルっていう河童なんですけどね、キモヲタ設定なんですよね。同族嫌悪ってやつですよね。
キモヲタならきっと「たわわ」で伝わるだろうなぁ〜。なんか嫌だなぁ〜。
ではでは、またどこかでお会いしましょう(´・ω・`)ノシ