【今日は何の日?】12月26日はプロ野球誕生の日だって知ってた?

今日は何の日?12月26日と言えば、誰もが知っている超有名記念日であるクリスマスが終わり、誰かの誕生日でなければほとんど注目されない日なのではないでしょうか?

しかし!12月26日は野球をやっている人ならば今日こそお祝いをする大切な記念日なのです。それはプロ野球誕生の日。

プロ野球と言えば今じゃそれほど見かけなくなった光景かもしれませんが、夕方は必ずプロ野球中継がされ、見たいテレビがあるのにお父さんがテレビを独占するというのがお茶の間の定番でした。

では一体いつからプロ野球は始まったのでしょうか?

そして最初に出来たプロ野球チームは?なぜプロ野球が出来たのか?考え始めてみるとなかなか知らないことばかり。

…ってか、プロ野球って最初から人気があったわけじゃなくて、職業野球って言われて批判食らっていたらしいんですよ。

色々と調べてみると面白いプロ野球誕生の日。今日はその事についてまとめていきたいと思います。

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今日は何の日?12月26日はプロ野球誕生の日だって知ってた?

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-記念日

今日は何の日?と最近買ったスマートスピーカー、Echo Show 5のアレクサに12月26日に聞いてみると…

今日はプロ野球誕生の日です。1934年の今日、アメリカのメジャーリーグと対戦するため、日本初のプロ野球チームとなる大日本東京野球倶楽部が作られました。現在は読売ジャイアンツとなっています

と答えてくれました。

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Echo Show 5というAmazonのスマートスピーカーが発売日からわずか半年足らずでまさかの半額のセールを開催して…

そこでふと思ったのです。あれ?野球って2チームないと試合が出来ないけど、海外遠征してたならプロ野球誕生というよりメジャーリーグ挑戦の日でよくない?と。

日本のプロ野球チーム同士が対決して初めてプロ野球誕生の日と言えるのじゃなかろうか?と。

ってか、監督まで選手と同じユニフォーム着ているプロスポーツって珍しくない?

などなど考え始めたら気になる点が多く見つかったプロ野球。

最近は『チコちゃんに叱られる!』の取材班にいつ遭遇しても良いように、気になった事はとことん調べておくことにしている僕はプロ野球について調べてまいりました。

すると僕が大きな勘違いをしている事に気がつくのです…。

今日は何の日?12月26日:プロ野球はなぜ誕生したのか?

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-なぜ

プロ野球が当たり前のようにテレビに流れている時代に育った僕は、今までなーんの疑問もなくプロ野球を見ていましたが、そもそもプロ野球はなぜ誕生したのでしょうか?

実はプロ野球誕生の前は六大学野球が日本では大人気でした。

グッズが作られたり、選手のマネキンが作られたり、学生野球がどんどん商業化していって、学業はおろそかになり、選手と女優のスキャンダルみたいなのが多発していたらしいんです。

それにむっちゃ稼いでいるはずの入場料収入の会計が不明瞭で、サラリーマンの初任給が45円ぐらいだった時代に年間40万円が闇の中に消えていったのです。

それを問題視した文部省は『野球ノ統制並施行ニ関スル件』、俗に野球統制令と呼ばれる訓令を1932年に発令します。

その中に「文部省の承認のない外国への遠征と、来日外国チームとの試合の禁止」というのがあって、これが非常に問題なのです。

野球統制令が発令される1年前の1931年にメジャーリーグの代表を日本に呼んで、六大学の選手たちと戦うという興行的に大成功したビッグイベントをもう一度やることが出来なくなってしまったからです。

興行的に大成功したと言っても、実はどうしてももう一度日米野球を実現しなければならない理由がありました。それは…。

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今日は何の日?12月26日:プロ野球発足はベーブ・ルースのおかげ?

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-ベーブ・ルース

1931年の日米野球イベントでは野球の神さま、ベーブ・ルースの来日は叶いませんでした。

だからもう一度ベーブ・ルースを呼んでイベントを開く必要があったのですが、翌年に発令された野球統制令で六大学の選手は戦えなくなってしまいました。

戦える人がいなければ、ベーブ・ルースを呼んだ所で意味がない。それは困った。

そこで職業としての野球チームを結成しようと、前回のイベントの主催者だった読売新聞社の社長、正力松太郎に働きかけた人たちがいました。

その結果、職業野球団発起人会というのが開かれ、日本で初めてプロ野球選手の獲得が行われる事になります。(日本初のプロ野球選手は香川出身の三原脩という人)

ただ、この時は日米野球の期間中のみ契約する選手と、日米野球後に発足する職業野球団と契約する選手がいて、プロ野球の球団が出来ていたわけではありませんでした。

そして集められた30人で全日本代表チームが組まれ、メジャーリーグ選抜チームと戦います。結果は15戦全敗

しかしこの時にベーブ・ルースから三振を取り、1失点の完投した(8回まで無失点。9回にルー・ゲーリックからホームランを打たれた)沢村栄治はベーブ・ルースと共に静岡県静岡市にある草薙球場に銅像が立てられております

その沢村栄治をエースとして、全日本代表チームを中心とした19名で大日本東京野球倶楽部が結成。これが1934年の12月26日なのです。

まぁ、つまりメジャーリーグへの挑戦の日で良くね?って思っていた僕の考えは間違っており、メジャーリーグの選手との戦いはすでに六大学野球が行っていましたし、海外遠征をしたわけではなく、日本にメジャーの選手が来てくれていたんですね。

…が、ここでまた疑問が。大日本東京野球倶楽部が発足したとしても、やっぱりチームは2つないと試合が出来ないわけでそれは一体どうなったのだろうか。

プロ野球球団同士が初めて戦ったのはいつなのだろうか。

今日は何の日?12月26日:巨人ファンって嫌われてるよね…

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-巨人ファン

さて、ここからは話の必要上、ちょっと横道に外れます。カープ女子やらタカガールやら女性の野球ファンも多くなってきましたが、巨人ファンと言うと嫌われる傾向にあるジャイアンツ。

僕は両親が巨人ファンだった事もあり、昔から巨人の試合しか見たことなくて自動的に巨人ファンになっていましたが、それでもやっぱり周りには巨人ファンとは言いにくい所があります。

ある時、巨人ファンってなんで嫌われているのかを聞いた事がありました。すると「なぜジャイアンツだけが巨人と別名がついているのか。意味わからない」と言われました。

あぁ。考えてみれば確かにタイガースのファンは阪神ファンと言いますが、その法則で言えば読売ファンですよね。なぜジャイアンツだけが巨人と日本語でチーム名を訳して呼ぶのか

色々と気になったので、大日本東京野球倶楽部のその後を更に調べてみました。

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今日は何の日?12月26日:なぜ大日本東京野球倶楽部はジャイアンツと名を変えたのか?

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-ジャイアンツ

アメリカに大敗を期した1934年。練習を重ね翌年1935年に大日本東京野球倶楽部はアメリカ遠征へ向かいます。そしてアメリカ各地で全109試合を戦うのですが、その時に出てきたのが名称問題。

現地マネージャーのフランク・オドールが「大日本東京野球倶楽部はわかりにくい」と指摘します。

そこでフランク・オドールは自分がかつて所属していたニューヨーク・ジャイアンツから文字って「トーキョージャイアンツ」という名前を薦めました。

まぁ、海外にいる間はそれでいいかとトーキョージャイアンツとしてメージャーのマイナークラスと戦ったのですが、観客はほとんど集まりません。

そして日本に戻った時に、名称どうするか問題が再び出てきます。

ジャイアンツを使い続けるのか、それとも日本唯一の武人勲章だった金鵄勲章(きんしくんしょう)からもじって金鵄軍にするか。

結局話し合いの結果、ジャイアンツを日本語に訳した巨人という名前を使って東京巨人軍という名前を正式名称にしました。

大日本東京野球倶楽部→トーキョージャイアンツ→東京巨人軍。

つまりこの時は巨人が正式名称であって、ジャイアンツはニックネームだったんですね。今と逆!

ってか、金鵄軍ってだいぶイメージ違うな。黄金に輝くトビ(鵄)ってね。

今日は何の日?12月26日:最初にあったプロ野球球団

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-プロ野球球団

さて海外でトーキョージャイアンツとして戦っていたチームは日本に帰国後、野球の試合をするために国内各地を巡業します。

この事が翌年に各地にプロ野球球団が出来るきっかけになりました。

そして1936年。東京巨人軍、大阪タイガース、名古屋軍、東京セネタース、阪急軍、大東京軍、名古屋金鯱軍の7球団日本職業野球連盟が出来上がります。

これが現在の一般社団法人日本野球機構(NPB)のルーツです。

日本のプロチーム同士が初めて戦ったのは東京巨人軍と名古屋金鯱軍なんだそうですよ。1936年2月9日。3対10で巨人の負け。

現在も合併したり名前は変わったりしていても残っているチームは東京巨人軍(現・読売ジャイアンツ)、大阪タイガース(現・阪神タイガース)、名古屋軍(現・中日ドラゴンズ)、阪急軍(現・オリックス・バッファローズ)の4チームです。

阪神対巨人戦を伝統の一戦とか言ったりしますが、ドラゴンズとかと戦った時に言わないのはなんでなんだろうね。同じ新聞系の球団なのに。

今日は何の日?12月26日はプロ野球誕生の日のまとめ

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-まとめ

さてさて。疑問に思った事をどんどん調べていくと際限なく話が進んでいってしまうので基本に戻るとして、12月26日がなぜプロ野球誕生の日なのかを語っていきました。

今では12球団あるプロ野球も最初は1球団しかなかったんですね。わざわざ試合をするためにアメリカまで遠征していたとは…。

調べていると、ベーブ・ルースが沢村栄治が塁に出た時に、ピッチャーだからとセーターを着せに行ったみたいな美談が沢山知ることが出来て楽しかったです。一度静岡の草薙球場行ってみたいなぁ〜。

今じゃ日本のプロ野球からメジャーリーグへ挑戦する選手も当たり前になってきましたが、昔は15戦全敗だったんですね。この70年ぐらいの間に日本の野球がレベルがあがって来たのがわかる!

という事で今日は何の日?12月26日はプロ野球誕生の日だって知ってた?というお話でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

野口明人

今日は何の日?12月26日のおまけ:ベースボールはどこで生まれた?

今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日-おまけ

野口明人
野口明人
本編は終わりましたが、ここからはおまけコーナーです!

そーいえば、このブログの最初の方で、監督まで選手と同じユニフォーム着ているプロスポーツって珍しくない?っていう疑問を書いた事に答えておりませんでした。

その話をする前にひとつ質問。ベースボールってどこが発祥だか知ってますか?

ベースボールと言えばアメリカ合衆国の国技なのでアメリカ発祥だろーと思っている人が多そうですが、ベースボールという言葉が生まれたのは実は18世紀のイングランド。1744年に発行された木版画にBASE-BALLと書かれております。

ただこの時のBASE-BALLは今の野球とは全然違うスポーツ、ストールボールの事を指していて、一人がボールを的に向かってなげて、一人が素手で的に当たるのを阻止するっていう、どっちかっていうとサッカーとかハンドボールに近い競技でした。

現在の野球に近いルールなのは、ラウンダーズという靴下に小石を詰めたボールを船を漕ぐ棒で打って杭や石で作った4つのベースを回って遊ぶゲームの方。

このラウンダーズが徐々にルールを変えながらも町の人達の人気になり、町の集会がある時などに良く遊ばれたのでタウンボールと呼ばれるようになります

んで、このタウンボールをやる時に徐々に町内会のベテランさんがチームをまとめる役どころになり、選手兼任で監督も行うようになりました。野球の監督がユニフォームを着るのはその名残なのだそうです。

イングランドで流行っていたタウンボールは、アメリカへの移住によりアメリカ北部へ伝わります。そして南部戦争をきっかけに南部へも伝わり、アメリカ全土において人気になります。

そしてそれまで場所によってバラバラだったルールが改良され、1846年6月19日には今の形のベースボールのルールで初めて試合が行われました。なので6月19日はベースボールの日なのだそうです。

なぜタウンボールがベースボールという名前に変わったのか。ストールボールは一体どこへ行ったのか。

その謎は今も闇の中…

ではでは、またどこかでお会いしましょう(´・ω・`)ノシ

にゃんこ先生
にゃんこ先生
世界初のプロ野球球団は1869年創立のシンシナティ・レッドストッキングスにゃ!
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今日は何の日?12月26日_プロ野球誕生の日
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