はじめての人のFX基礎知識&儲けのルールという本がAmazonでレビュー数も多いし、評価も高かったので、FXを始めて2ヶ月目の僕の目に停まりました。
手痛い1ヶ月目を振り返ってみるとコレは読まねば。
…だって、儲かると思ってFXを始めて、最初はラッキーパンチで3000円ぐらい儲かってたのに、1ヶ月経ってみたらマイナス8万円になっていたのだもの。FXを完全に舐めきっていた自分を戒めて、基礎中の基礎から始めようと思ったのです。
試合に勝る練習はないと言うけど、ルール知らなかったらどんなものだって楽しめないもんね。まずはルールと成り立ち、心持ちを学んでいくんだい!
さて、FXに関してずぶの素人で壁にぶち当たった僕が、偉そうにもこの本の評価をしていこうと思います…
10秒でわかる『はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール』の内容のまとめ
外国為替証拠金取引、通称FXについての仕組み、株式投資との違いやFXのメリット・デメリット、リスクなどを詳しく説明してくれている。貿易やニュースなどで報道される事件、季節などなど、なぜそれで円高や円安が起こるのか。これからまさにFXに参入してみよう!っていう人の頭を整理してくれるFXの入門書。
もし、あなたに喫茶店で『はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール』ってどんな本?と聞かれたなら…
『単に「相場が上がりそう」「下がりそう」というだけでポジションを持ってしまうと、予想に反して相場が逆に行ってしまった時に、どこまで耐えていいか判断に迷ってしまいます。』
という所だな。
…そんな事を『はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール』についてお絞りで鶴を折りながら、カフェで話すと思います。
『はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール』で気に入った内容や参考になった話。
市場の動きを予測するには、大きく分けて二つの方法があります。一つは、外国為替市場を取り巻く世界の経済状況などを分析し、今後の需給の流れを予測する『ファンダメンタル分析』、もう一つが、過去の動きをチャートで表し、その動きを分析することで今後の展開を予測する『テクニカル分析』です。取引スタイルによって、テクニカル分析をあまり重視しない投資家や、チャートだけを見て取引する投資家など片方に特化した極端な例もありますが、本来は片方だけを重視するようなものではなく、状況に応じて、両方の分析を生かすことが重要になってきます。
テクニカル分析には、大きく分けると二つのパターンがあります。一つは『トレンド系』、もう一つは『オシレーター系』です。
相場の世界では100%儲かるということはありえません。どんな天才ディーラーも損をすることはあります。かと言って、損を恐れてポジションを小さくしていては、大きな収益を得ることはできません。このマネージメントを行っていく上で最も重要になるのが「取引において負けることがあるのは当然」ということをきちんと認識することです。
株式投資のように投資金額と取引金額がイコールであれば、最悪でも投資金額がゼロになるだけですみます。でも、外国為替証拠金取引は最初の投資金額以上の取引額(ポジション)を持つことができますから、そのポジションから発生する損失は、元の投資金額を簡単に上回ってしまいます。評価損だからといって、いつまでも耐え続けるというわけにはいかないのです。それよりも、「たまに負けることがあるのは当然」と考えて、1回当たりの負けを少なくしていくことが必要です。9勝1敗で負けた時の損失が大きいよりも、5勝5敗でも1回の負けが小さい方が、FX投資をずっと続けていった場合、儲けが残っている可能性が格段に高くなるのです。
どんなに素晴らしい分析能力を持っていても、平常心でなければその能力を発揮することはできません。しかし、負けが込んでくると、「興奮するな!」と言われてもそれは無理というもの。平常心で臨むことが大切なのはわかっていても、実際に行うのはなかなか難しいものです。ただ、興奮してどんどん取引を行っても、なかなか儲からないのも事実。また、実際に負けが込み出すと、儲かりそうな材料はたとえどんな小さなことでも大きな材料に見え、悪い材料は、どれだけ大きくても耳をふさいでしまいがちになります。
1年間の値動き自体は10円以上あることがふつうです。円高局面が大きく進行するようだと、コストを払っても十分利益を得ることができます。あくまで値動きによるいわゆるキャピタルゲインが本筋スワップポイントはオマケという意識でいいと思います。
時間帯に関しては、最も大きな特徴は『仲値』の存在です。かなり大量に為替取引を行う輸出企業などはともかくとして、商品の購入など、その時々に応じて外貨が必要になる程度の企業においては、為替取引は一般的に東京の午前10時の仲値を利用して行われます。
外国為替市場は24時間眠らないとはいえ、その大元になる銀行間取引を見てみると、取引時間帯によって取引量にかなりの差があります。最も取引の多い時間帯は、ロンドン時間と呼ばれる東京の夕方から深夜にかけてです。
逆に取引が少ないのが、東京の早朝の時間帯です。この時間帯は朝が早い代わりに帰るのも早いニューヨーク勢はすでに帰宅しており、東京勢も本格参加前。そのため、オーストラリアやニュージーランドといったオセアニア勢が取引の中心になっています。しかし、いかんせん絶対数が少ないため、基本的には目立った動きをすることは少ないのですが、まれに大口の注文が入り必要以上に相場が動くことがあり、不安定な時間帯とも言えます。
1日の中にはキーポイントとなる時間がある。
●午前9時55分 – この時間は、東京の銀行の『仲値』が発表されます。(中略) 物品の購入などで一時的に決済の必要が生じた企業などは仲値で決済を行うことが多く、たいていはドル買い円売り方向がおおくなります。また、個人の海外旅行や外貨預金などの両替需要もドル買い方向の人が多いため、基本的には仲値はドル買い円売りとなります。特に企業の決済日になりやすい、いわゆるゴトウ日(5、10日)や月末は大量のドル買いが出ることがあり、ドルが買われやすい時間帯です。
●午後3時 – これはオプション取引の『東京カット』と呼ばれる行使期限の時間です。(中略) オプションには多種多彩なものがあるので、ひと言で説明するのは難しいですが、例えば、期限までに120円を付けなければ利益がもらえ、逆に付いてしまうとその権利がなくなるというオプションがあります。今のレートが119円台だとすると、このオプションを持っている参加者は、何とか付けないように119円90〜99銭の水準でドル売り注文を入れてきます。しかし、そうした動きは午後3時を過ぎてオプション自体がなくなると、もう出ないものです。そのため、今まであった売り注文が一気になくなってしまうどころか、それまでに売った分の買い戻しまで出て一気に上昇することもあります。
●午後9時半 – この時間帯は米国の主要な経済指標が発表されます。市場の注目度の高い米国の雇用統計や貿易収支などは、それまでの市場の動きを一変させることもあるので要注意です。
●午後11時 – この時間は、オプション取引の『ニューヨークカット』と呼ばれ、ほとんどのオプション取引は午後3時か午後11時のいずれかを選択して期限が決められます。特徴は午後3時と同じです。
午後0時 – ロンドンフィックス(仲値)とも呼ばれ投信の設定などの際に基準となるレートによく使用されます。クロス円での利用が多いとも言われており、まれに、ドル円、クロス円などがこの時間帯に合わせて大きく買い進まれることがあります。
一般的に、トレンド分析は、中長期的、オシレータ分析は、短期または目先の予測に使われることが多いとされます。相場は、流れに沿うというのが基本ですから、オシレータ系分析はトレンド系分析の副次的な指標とも言われています。相場に明らかなトレンドがある場合は、トレンド系分析が有効であり、逆にトレンドがなく横ばいトレンドの時には、オシレータ系分析が活躍します。
利食い・損切りをする時、絶対的に守るべきルールがあります。「それは、利食いのポイントを損切りのポイントよりも離す」ことです。
投資期間で大切なことは、ポジションを作る際に、意識した投資期間を途中で変更しないことです。「短期投資のつもりで持ったポジションが、残念なことに思惑が外れて評価損が出てきたので長期投資に切り替えた」などの事態は最も避けるべきことです。投資期間の違いによってとるべきリスクは異なるものの、評価損が出たものを長期に回すような取引に慣れてしまうと、「儲かる時は短期投資のつもりで少なく儲かり、評価損は長期投資のつもりで抱え込む。そして最後は抱えきれなくなって大きく損を出し、今まで儲かった分が全部吹き飛ぶ」といった取引になりかねません。
「自分がポジションを持った理由はどういう分析によるもので、どういう状況になったら損益を確定させるつもりなのか」ということをはっきりと認識することです。
自身の分析がハズレた時は、それを直視する姿勢が絶対に必要です。仮に、ほかの材料に目移りして結果的にうまくいったとしても、それでは次につながりません。儲かっている時でも同じです。利益が目標水準に乗る前に、ほかの材料を見つけて弱気になることもありますが、よほどの材料でもない限り、そうした材料をもとの手仕舞いすることを続けていれば、全体のリミットとストップのバランスが崩れます。
FXは、潤沢かつなくなっても生活に全く影響のない資金で取引を行うことが理想ですが、なかなかそうはいきません。だからと言って、損が出たら生活に困るような状態では、冷静な判断ができません。あくまでも余剰資金の範囲内での取引を行うべきです。
事前にある程度長期的な戦略を作り、それに合致したシナリオを作って取引に臨むことで、何度か負けが続いたとしても、長期的には想定内ということで、儲けられる局面での取引に変に慎重になることを避けられます。
引用:「はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール」山岡和雅(すばる舎)
『はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール』を読んで面白かったというあなたに次にオススメの本…
まとめ
↑前回書いた記事がこれで、8万円吹っ飛んだデータが残っております。それでこのままではダメだ!と思い立ったわけですが、この本を一番最初に選んで正解でした。
2006年発行の本なので、それなりに年月が経っていますが、FXってこういう感じなのか!とタイトル通りに“はじめての人”に向けて非常にわかりやすく書いてある本です。その時にしか使えないようなテクニックや手法などは一切書かれておらず、本当に基礎の基礎、これからやってやるんだ!っていう人に向けて書いてありますので、古さも感じず充分今読んでみてもいいのかなぁ、と。
その時にしか使えない手法などは一切書かれておらず…とは言いましたが、手法自体が全く書いていないので、そこは期待なさらずに。この著者のスタンス的には色々な方法があるから、全部試してみて、自分にあったものを使え!って感じです。
そして自分にあったものから理由を導き出し、取引を行う。その結果を見て、取引前と取引後はどうだったかを考えなさいというものです。FXには色々な手法が編み出されているので、あるチャートでは買いを示しているのに、あっちでは売りになっているという事がよくあります。
それを僕らは勝手に解釈して、負けている時は良いように捉えてまだ大丈夫まだ大丈夫と負け額をデカくしてしまう。勝っている時は、不安材料に見えてしまってすぐに決済してしまう。どんな物事も解釈次第で良くも悪くもみえてくるものだから、自分にあったものをバチっと決めて、それにのっとって取引を行ってデータを取り続けなさい、というのがこの著者の教えでした。
うんうん。まさにそう。稼げないとこの方法じゃダメなんじゃね?って思って、別のブログで紹介していたチャート引っ張ってきて取引する。それがダメだったら、あれ?やっぱり前のやつは変動どおりに動いているよ…とか何がなんだかわからなくなってきて。そして最後には取引をする事が怖くなってしまう。
慎重になりすぎて、タイミングを逃し、勝てていたはずが負けてしまう。そういう状態にならないようにしなさいと教えてくれています。FXは勝ち負け5勝5敗で良い。上がるか下がるかしかないんだから。それをちゃんとルールを守ってやり取りできるようになれば、同じ5勝5敗でも、勝ち分の方が大きくなるとのこと。
あー、たしかにそうだわー。って感じでした。まさに自分がぶち当たっている壁を目の前で説明してもらえた気がします。こうすれば儲かるっていう話ではなく、FXで稼いでいくなら、こういう考え方じゃなきゃダメだよ?って教えてくれる本でしたね。
だからこそ、発行からだいぶ経っている本なのに、役に立つ。古くならない。
ま、FXですぐに稼ぎたい!!という気持ちは僕も持ち合わせていますが、手法だけ学んでいてもきっとどこかで大きな落とし穴に落ちてしまう。まずはベースを固めてから。そういう僕にピッタリの本でした。読んでみて、あーFXって面白いなぁって思えたのでこれから更に楽しみです。稼げる気がしてきたな。
ではでは、そんな感じで、『はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール』でした。