自転車で西日本一周を目指して引きこもり脱出の旅22日目。山口を抜け、広島県に突入した昨日。広島県と言えば観光スポットも沢山あり、ゆっくり観るかという気分になっていました。
ゲストハウスの人たちもいい人達だし、2500円で本日も泊まって良いみたいだから今日は一日宮島観光をする事にしました。
人と関わる事に疲れて出た旅だったけれども、旅先で出会う人達は本当に温かくて徐々に人と関わる事が嫌じゃなくなってきています。
まさか旅先で旅人たちと一緒にオールナイトすることになるとは…。
という事で22日目は背中のソーラーパネルをおろし、ロードバイクに乗らずに山を登りますぜ。自転車で西日本一周の旅。いざ、引きこもり脱出!
旅ブログ:自転車で西日本一周!ロードバイクで引きこもり脱出22日目
宮島観光!
朝起きると、誰も起きていなかったので、ラウンジでごろごろしてると次第に賑やかになってきた。
バックパッカーズ宮島のスタッフの一人にお遍路を勧められ、1時間ほど講習を受ける。かなり熱く語っていただいて、お経のコピーももらった。
自転車で88ヶ所巡りかぁ〜。どうしようかな。水曜どうでしょうが好きで、大泉洋がお遍路をしているから憧れもあるのだけれど、それをやってしまうと1ヶ月ぐらいは帰るの遅くなるよな。
そうなると季節的に真冬に差し掛かってくるし、その準備もしていないから厳しいかもしれないな。
船に並ぶ!
…なんて考えながら宮島へ向かう船を待つ。ま、その事は四国に着いたら考えればいいか!とりあえずフェリーだ。
170円!
宮島へのフェリーは170円。船に乗るなんて久しぶりだから、だいぶテンションが上ってきた。
船内!
わーい。フェリーに乗った!まだ誰も来ないうちにパシャっと。
いざ宮島!
今からあの宮島へ向かいます。
鳥居!
海の中にポツリと浮かぶ厳島神社の大鳥居が見えてきました。
到着!
船に乗っている時間は大体10分ほど。宮島に到着。時刻は11時です。よーし、これから宮島を堪能するぞ!
引きこもり脱出ブログ自転車旅編休息:宮島
宮島!
さて、宮島に着くと観光客や修学旅行生、外国人で大賑わいです。
鹿!
宮島に着いた僕を一番最初に歓迎してくれたのは鹿でした。鹿が餌をもらいに頭突きをしてきます。か、かわえぇのう!
ひょ、ひょえぇえ!
鹿に襲われる!!うぉおおお。やっぱりこえぇ。
日本一周自転車名所紹介:瀬戸内海国立公園
瀬戸内海国立公園という場所なんですね。宮島と言えば厳島神社が有名で平清盛しか頭に浮かんで来ませんでしたが、どうやら毛利元就のゆかりの地でもあるみたいです。
これが世に言う厳島合戦である。って書かれているけど初めて知ったよ。
また鹿!
鹿ばっかり写真に撮って申し訳ないけれど、襲ってくる鹿ばかりではなくおとなしい鹿もいたよ。あーゆー鹿をみると餌をあげたくなるね。
やっぱり強引に言い寄られるよりも、一歩引いている方がこっちから何かしたくなるのは、鹿も人間も同じだね。
厳島神社の説明!
世界遺産厳島神社の説明。平成8年(1996年)に世界遺産に登録された厳島神社は一度消失しているんだね。
ってか、平清盛が創ったわけではなく、593年に推古天皇がアマテラスの子で水の神様であるイチキシマヒメを祀る社殿を創らせた事に始まるんだって。
イチキシマが厳島に転じたっていう説があるんだそうだ。
世界遺産!
世界遺産厳島神社という事で、海外の人向けにちゃんと英語でも説明されておりました。海に浮かぶ寝殿造の社殿を完成させたのが平清盛なんだね。
出た!
出ました!名所ではなく名勝!
「特別史蹟及名勝嚴島」と厳しいが難しい漢字で書かれている!
日本一周自転車名所紹介:日本三景碑
日本三景碑というものが建っていた。百景じゃなくて三景!まさか日本のベスト3の場所に出会えるとは。
さてと!
着物を来たお姉さんと一緒に写真も撮ってもらったし、入口付近からそろそろ移動して観光していきますか。
日本一周自転車名所紹介:あなご竹輪
時刻もそろそろお昼になりそうだったし、朝はまだ何も食べていなかったのであなご竹輪という名前が目に入った瞬間に買ってしまっていた。
あなご竹輪250円!
これがそのあなご竹輪250円。味の方はなんて事ない、普通の竹輪です。あなごの感じはほとんどなかった。
商店街!
雰囲気が商店街っぽくなってきました。宮島表参道商店街という名前だそうです。一層修学旅行生などが目に入ります。楽しそうで良いなぁ〜。
僕が竹輪を握っていると珍しそうに見てきます。やっぱり買い食いって学生さんには注目が行くよね。
日本一周自転車名所紹介:宮島の大杓子
で、でっか!!宮島の大杓子ってのが有名みたいです。
全長7.7m!
全長7.7m で重さは2.5t もあるそうです。世界一のしゃもじだってさ。
なんで宮島でしゃもじが有名なのかと言うと、宮島は昔から神の島と言われていたので島民はその土地を耕す事が許されず、特産品というものがなかったそうです。
せっかく神の島として訪れてくれる訪問者は沢山いるのに、特産品がないため宮島の島民は貧しい暮らしをしておりました。そんな中、誓真という僧侶がなんとかしてあげたいと立ち上がります。
その僧侶がある夜、弁財天の夢を見て、その手にされていた琵琶の形の美しさに惚れて、それを模した杓子を作るようにと島民に教えたのが始まりなんだって。
ちなみに宮島ではしゃもじ(杓文字)ではなくしゃくし(杓子)というのが正しい呼び方らしい。
しゃくしと言えば、滋賀県の多賀神社も杓子をお守りとして出していて、御多賀杓子として呼ばれていて、そこからカエルの子供をオタマジャクシって呼ぶようになったそうだよ。
形が似ているからね。
ちなみに宮島では杓子は飯を取るものだから敵を召しとるとして縁起の良い物とされているみたい。幸運グッズなんだってさ。
しゃもじ1つで沢山豆知識ついたー!あぁ、誰かに喋りたい!
幸せ!
幸せだと思った時から幸せが始まる
良い言葉だなぁ〜。ここ宮島は幸せの島なんだな。しゃもじで幸せになった島民もきっとそう思っていただろうなぁ〜。
あ、そうそうしゃもじの話ついでに。実は、この宮島に来たら行ってみたい所がひとつあったのです。
グルメ好きの姉が宮島に旅行した時に、むちゃくちゃ美味しかったと言っていたお店。そこにこれから向かいます。
日本一周自転車名所紹介:牡蠣屋
姉に教えてもらった場所というのは、この牡蠣屋というお店。ものすごい行列が出来ています!
店前!
それもそのハズ!店の前では大量の牡蠣が焼かれているのです。目の前を通った時にこんなに美味しそうな牡蠣を見たら、食べずにはいられません。
牡蠣屋定食2000円!
と、言うことで僕も行列に並び、隠れメニュー、牡蠣屋定食2000円を注文してみました!
焼き牡蠣!
見て下さい!これが店前で焼かれていた牡蠣です!
これは宮島に行ったらぜひ食べていただきたい一品!
日本一周自転車名所紹介:紅葉堂
さて、牡蠣屋にてお腹一杯になったのですが、外に出るとすぐ隣の紅葉堂という所にも行列が出来ていました。
行列があるとなぜか並びたくなってしまう僕は、デザートに良いかも知れないなと揚げもみじというものを食べてみる事にしました。
揚げもみじ150円!
こちら揚げもみじ1個150円、あんこ、チーズ、クリームです。
こういう商品にありがちですが、やっぱりクリームが美味しいです。味はちょっと重たいです。3個は食べすぎだったかもしれません。
平のあげもみ公!
ちなみに紅葉堂の店内には平のあげもみ公という鹿のようなマスコットとお社がありました。
日本一周自転車名所紹介:にぎり天
一度食べ始めると止まらなくなってきた僕の胃袋。商店街を歩いて色々なお店で扱っていた宮島名物にぎり天という食べ物が気になってしまいました。
もう良いか、食べてしまうか!と注文。
2つ買っちゃった!
購入したのはベーコンチーズにぎり天300円とカキクリームコロッケ200円。
お店のイチオシだったにぎり天はぶっちゃけ脂っこいだけの食べ物でしたが、カキクリームコロッケという牡蠣のコロッケが激ウマでした。
にぎり天は三遊姫というお店が美味しいというのは後で知りました。
さてさて!
そろそろ食の方からスポットの方へシフトチェンジするかと鳥居の方に歩いていました。
日本一周自転車名所紹介:厳島神社の大鳥居
こちらが有名な厳島神社の大鳥居です。普段は海に浮かんでいますが、干潮だったため、触ることが出来そうです。
良し!
大鳥居に近づいてみましょう。
おお!
干潮と言いつつ鳥居のふもと付近はまだちょっと水があります。
地面!
地面はこんな感じで藻と砂が混じった感じで下手すると靴の中に水が入ります。この靴が濡れてしまったらアウトなので気をつけて歩きました。
鳥居の根本!
普段は海に使っているところは土が付いていました。集合体恐怖症の僕はこれを見て、ゾワッとしました。同じ感覚の人がいたらごめんね。
ぺたっ!
一応鳥居に触ってきました。
赤じゃない!
厳島神社の鳥居って赤いイメージが強かったんですが、間近で見てみたら赤というよりも朱色でした。オレンジ色って遠くから見ると赤く見えるのな。
振り返ると!
社殿がかなり遠くの方に見えました。本来ならばここが全部海なんだよな。昔の人は本当に絶妙な場所に神社を建てたものだ。確かにこれは神的な何かしらの力を感じる。
日本一周自転車名所紹介:厳島神社
大鳥居も有名ですが、こちらの厳島神社の社殿もやっぱり見るべき場所だなと今度は社殿の方に向かっていきました。
赤い!
これはすごい!大鳥居の朱色を見ていてもあまりその鮮やかさは感じませんでしたが、社殿の中にいると柱の朱色が鮮やかに目に飛び込んできます!
所々に!
御幣(ごへい)と呼ばれるお祓いの道具が飾ってあります。僕の実家にもこの棒で毎年年末はお祓いをします。この形を考えた人すごいと思う。
なんか違う次元のもののような気がしてくるもんね。ただの紙と棒なんだけどさ。
祓い給え、清め給え〜。
おお!
なんかこの雰囲気たまらん!これぞまさに想像通りの神社って感じ。
なんかの儀式!
中には巫女さんと神主さんがいて、観光客が正座してお祓いを受けていました。
渡り廊下!
ここが本来ならば水に浸かっているわけですな。干潮の時は大鳥居に触れるという特権があるけれど、見た目的には満潮時の方が綺麗かも。水面に映る社殿の朱色はどんな感じに見えるんだろう。
橋!
錦帯橋を見てしまったからあれだけど、立派な橋がかかっております。あれも本来ならば水の上を通るために架かっているんだもんね。
近づいてみると!
すごい角度!これを歩かねばならないのか。昔の人は足の力がすごかったんだな。ちょっとしたアスレチックだわ。
能舞台!
この能舞台は重要文化財だそうです。能っていうと、附子を見たことあるなぁ〜なんて思ったんだけど、あれは狂言だった。能はまだ見たことないんだな。
日本の伝統芸能って趣味で見に行く人とかに憧れる。いつか行ってみたいものだ。能とか歌舞伎とか。
さて!
厳島神社の社殿は大体見て回ったので、宮島観光に戻るとしよう。
五重塔!
あ!五重塔がある。しかし、僕の目的地はロープウェーと書かれた看板の方。次は弥山(みせん)に登ろうと思うのです。
あれ?
なんか道に迷ってしまいました。道を歩いていた人に丁寧に教えてもらう。
お!
あったあった。あれだな。宮島ロープウェー。残り0.5km と書かれております。
ん?
なんだ?道の雰囲気が変わってきたけど。
こっち!
こっちで良いんだよな。看板を信じて進む。
え!?
これ、本当にこっちであってるの!?なんか心配になってきた。
とりあえず!
前に歩く人もいるし大丈夫だろう、と先へ進む。
ひらけてきた!
ちょっとずつ人の数が多くなり、それっぽい所になってきた。
嘘だろ!?
あと一息!って書いてある。
山に登る為のロープウェーに乗るために、山を登らなければならない。だいぶ歩いたんだけども!
日本一周自転車名所紹介:奥もみじ谷公園
この看板を見て愕然とした。奥もみじ谷公園というのは良い。問題はその下の弥山登山口という文字だ。
結構登ってきたと思うのだけれど、まだ入り口にも立っていなかったわけだ。
周り!
周りはすっかりこんな感じの風景で、僕の感覚で言えばこれはすでに山だ。
上空を見上げても!
じわじわっと色を変えつつある紅葉の葉が空を覆い、空を見えなくさせている。僕の感覚で言えば、これはすでに山だ!
看板!
そんな困惑をしている僕のような人の為に看板が立てられていた。
登山客の皆様に(紅葉谷コース)
- 坂道の多いコースで、山頂まで約1時間30分かかります。(所要時間には個人差があります。)
- 歩きやすい服装と靴で登山をしてください。
- 登山道の途中にはトイレはありません。山頂にはトイレがあります。
- 登山道は照明設備がないため、日没後は真っ暗になり危険です。夕方からは登山をしないようにしましょう。
だそうです。
1時間30分。ぶっちゃけここまで結構歩いたので、もういっちょ登ったろかい!って気持ちになっていた。
もっとサクッとロープウェーに着いて、サクッと弥山のてっぺんまで行けると思っていたので。泊まっていたゲストハウスの人も、「ここに来たら一度は弥山に登った方が良い」って言っていたし。
あいにく今日は歩きやすい服装だし、靴も歩きやすい。心配なのはさっきあれだけガッツリ食べたからトイレだけだが、なんとか大丈夫だろう。
引きこもり脱出ブログ自転車旅編休息:弥山
弥山登山道
という事で僕は弥山登山道を進んでいくことに決めました。時刻はちょうど13時。日没までにはまだ時間はありそうだ。
2.3km!
弥山山頂まで2.3km。よっしゃー登ったるでー!
考えてみれば!
僕は富士山にも登ったことがないし、関東人におなじみの高尾山にも登ったことがない。登山というものを初めてするのだな。軽い気持ちで始めちゃったけど、大丈夫かな。
でも自転車で日々鍛えて来ているのだから大丈夫であろう。峠を登っていると思えば2.3km なんて大したことない距離だ。
僕はそんな風に考えていました。
2.2km!
道は険しいけれども、看板の距離が徐々に減っていってくれるのは楽しい。
1.9km!
登り口の近くにロープウェイがあったのだけれど、若い人たちはみんなそっちに行ったみたい。山を登っていてすれ違うのは外国人とおじいちゃんおばあちゃんだけ。
すれ違いざまにみんな挨拶してくれる。山って不思議。普通はすれ違っても挨拶なんてしないのにね。
1.7km!
弥山山頂まで1.7km に差し掛かった所である。山の上の方からがさごそと音が聞こえた。
鹿だ!
上を見てみると鹿がいる!山の中の鹿。考えてみれば普通の事なのだが、宮島に到着したばかりに見たときの鹿よりも恐怖を感じている自分がいる。
うわ、こっち来た!
その姿はまるでもののけ姫の映画を見ているよう。山の上から降りてきて、徐々に近づいてきた時は正直少しビビった。
あ、角が!
ビビっている僕を横目に、そんな気持ちは知らんとばかりに鹿は真横をスルーしていった。鹿の角が切り取られていた。
よっしゃー!
鹿の恐怖に打ち勝った僕は、どんどん山を登っていく。しかし、なんでもないちょっと大きな岩にも恐怖を感じている自分がいた。
これがゴロゴロっとこっちに転がってきたら、僕は大惨事だなぁ…。なんて事を頭の中で考えてしまう。
1.0km!
とりあえず、残り1kmの所で小休憩。そこでなにやらファーンという幻想的な音を聞いた。原因はわからない。
虫もブーンとうるさいので早々に切り上げ先に進む。
汗がすごい。ロードバイクの坂道の方がきついはずだ、と自分を勇気づけるが、弥山もきつい。
段々!
段々と階段の角度がエグくなってきた。ももの筋肉が悲鳴をあげる。
0.8km!
残り0.8kmに差し掛かった時、再び山の上の方から何やらガサゴソと物音がする。どうせ鹿だろう?と見てみると…
鳥!
そちらの方を見ると、なんと雉がいた!桃太郎の話でしか知らなかったが、実際みると結構大きかった。
ん…。しかし、雉とは緑ではなかっただろうかとケータイで検索してみると、あれは雉ではなく山鳥というのだそうだ。目の周りが赤くてキレイな鳥だった。
おや?
さらに登ると若干賑やかになってきた。どうやら、ロープウェイの降り場が近いらしい。急に山に人が増えた。
別れ道!
ロープウェーにて登ってきた人が横で「キツい!」なんて言っているのを聞いて、僕はにやりと笑う。僕は歩いて登ってきましたぜ、旦那。
0.3km!
よっしゃー、残り0.3km!
そしてついに!
そして、頂上!そこにはお寺があり、参拝。
が!
横に階段があることに気がつく。
岩!
そこから、さらに登った。大きな岩が増えてきた。
日本一周自転車名所紹介:弥山山頂
そして、今度こそ絶対に弥山山頂!
529m って書いてあった。高尾山の標高が599m らしいので同じぐらいの高さなのだな。中々山登りというものはハードだ。
チャリの筋肉とは全く違うところを使う。
山登りと言えば!
この山に登ったものしか味わえない景色!見渡す限りすべて見下ろせる。
ふははっはっはー。この世界は全てわが手中にあるのだ!
なーに言ってんシカ!
鹿さんが気持ちよさそうに寝てた。この鹿は角折れてないな。さっきすれ違ったのがコイツだったら、おそらくチビってた。
写真!
色々と山頂で写真を撮ってみたのだけれど、モヤがかっている気がする。もっとスカッと晴れた日だったら綺麗に見渡せるのかな。
ノド渇いた!
何の準備もなく弥山登山を始めてしまったので、山頂についたときには喉がカラカラだった。何やらお店みたいな所があったので、飲み物を買う。
ペットボトルのお茶が300円だった。…高い。
まぁ、こういう所に物を運ばないといけないのだから、当然高くなるよね。帰り道の為に大事に飲むことにしよう。
当然、登ってきたという事は下山をしなければならない。
下山開始!
山登るのもキツいけど、降りるのも結構足にくる。
道の途中で何度も外国人に遭遇し「この後どれくらいですか?」と英語で訊かれる。1時間ぐらいかかりますよ!というと、みな大きなリアクションをとってくれる。
あ、帰りはロープウェイあるから頑張ってください。と言ってみたが伝わらなかった。ロープウェイはスカイラインと言うらしい。必死にロゥプウェイ!とそれっぽく発音してたのにな。
え!
何この顔を隠された仁王像。これじゃ阿吽って言っているのがわからないじゃないか。
仁王門という所らしい。なぜ顔が隠されているのかは不明。
マップ!
弥山登山道は複数あるらしい。僕が登ってきたのが紅葉谷コースだったので、下山は大聖院コースというのを通っていく。
舗装されている!
大聖院コースは舗装されていて非常に歩きやすい。下山の道としてはありがたい。
…と、思っていたら。
えー!!
立入禁止だと!?土石流により歩道が流出しました。って書いてある。流出って、そんなサイバーな表現で軽々しく。
こわわっ!
自然の力ってすごいね。人間では再現出来なそうなものすごいネジレ方をしているよ。
白糸滝!
途中、マップにも書いてあった白糸の滝というものを見てから下山しようしていると、白糸滝と書かれた看板を発見した。
が、周りを見てもどこにも滝のようなものは見当たらない。
…いや、ひとつだけあるのだけれど。
これ?
白糸の滝ってもしかして、あれじゃないよな。
本当にこれなの!?
確かに言われてみれば白い糸のように細い滝と言える気もするのだけれど、これを滝だと思って見に来た観光客のがっかり感は半端ないよな。
きっとこれじゃない。僕が見逃したに違いない。そう思いながら下山することにした。
やっと下山!
どうやらお寺の裏側のようで、沢山のお坊さんが口から煙をスパスパ吐きながら仕事の愚痴をこぼしているのを見てしまった…。
葉っぱを撮ってるだけだよ!
まぁ、お坊さんもにんげんだものね。そうだよね。
昔の和尚様みたいな人はもういないんだろうね。
癒やされるわぁ〜!
見てはいけないものを見てしまったような僕は、同じように壁に耳を当てているような子鹿を見て癒やされた。スリスリしてる。かわえぇなぁ〜。
天皇陛下御展望の地!
まだ時間は16時ちょっと前だったので、休憩しようと平松茶屋という所に行くことに決めた。
あった!
看板にあった通り、3分ほど登っていくとそれっぽい所を見つけた。
ちょっと怖い!
ほほう。お抹茶が自慢なのだね。それをいただくとしますか。
日本一周自転車名所紹介:平松茶屋
平松茶屋に到着。
おお!
確かに、そこから見える景色は、弥山山頂から見下ろす景色よりも厳島神社の大鳥居がよく見えて美しい。
エドマンド・ブランデン!
イギリスの詩人エドマンド・ブランデンという人が宮島を訪れた時に詠んだ詩碑が建てられていました。
心やさしい神が ここ 山腹の松林の間に
家を与えてくれたら何とうれしいことか
ここから私はよくながめるだろう
アーチ形の鳥居が うしおの上に
しろがねの波の上に赤く 浮きあがるのを
また 龍頭の船が静かな海峡を渡るのを
心やさしい神がもしここに
安息所を与えてくれたなら…エドマンド・ブランデン
福田陸太郎訳
日本人としては、外国の人が日本の景色を詩にしてくれるのって嬉しいね!
僕も今、エドマンド・ブランデンさんが見ていた景色を眺めているよ。
お抹茶650円!
お抹茶650円を注文。もみじまんじゅうがひとつ付いてきます。
爽やか!
爽やかなお抹茶を大鳥居を見ながら堪能させていただきました。良い景色やぁ〜。
宮島に来たらぜひ平松茶屋に来てお抹茶と景色をお楽しみください。あと良ければエドマンド・ブランデンさんの詩も。
五重塔見に来た!
夕焼けの厳島神社を見ようとしたけど、まだ微妙に時間が早いので、五重塔をみてきました。
その後、特にやることが見あたらなかったので、ふたたび商店街を歩き散策。
日本一周自転車名所紹介:和ろうそく松本商店
和ろうそく松本商店という所では…
和ろうそく!
文字通り色々なろうそくがありました。昔、石鹸集めにハマっていたから、こういうの見るの好きなんだよね。ロウソク集めも趣味にしたら楽しいかも。
かわいい!
こういう和のテイストの小物って良いよね。
目の前で!
ロウソクを作っている姿が見れるみたいです。ロウソク作り体験みたいなのあったらやってみたい。
さてさて。和ろうそく松本商店を出て、少し歩いていると…。
廣乃宮ほの鹿!
廣乃宮ほの鹿だと!?なんじゃこりゃー!可愛いじゃないかぁーーー!!その横の鹿も可愛い。
ついに宮島にも二次元の流れが来ていたか。最近じゃお米の袋とかにも二次元キャラが描かれるようになってきたよね。
僕はこういうの賛成派です。
あ、そーいえば、幸せだと思った時から幸せは始まるっていう看板を紹介しましたが、その横を通るとお地蔵さまが沢山いらっしゃいました。
お地蔵さんその1!
「試練には必ず 宝がある」
お地蔵さんその2!
「その時は その時です その時も その時です」
お地蔵さんその3!
「弱いから 強くなれる 持ってないから 何でも 持てる」
お地蔵さんその4!
「今を喜ぶ笑顔が 次の喜びを 連れて来る」
お地蔵さま、ありがたい言葉をありがとうございました。うるっと来ました。城たいがという方の作品だそうです。
またれい!
そんなうるっと来ている僕の前に突然、名探偵コナンの毛利小五郎が現れました。
日本一周自転車名所紹介:錦本舗
錦本舗という所で名探偵コナンにも出たことがあるという食べ物があるというので気になって買ってみる。
穴子まん400円!
それがこちら。穴子まん400円です。肉まんでいいじゃんとは思う味でしたが、まぁ、美味しかったです。
子供が結構食いついておりました。やっぱりアニメの力は偉大だね。
宮島の麦!
歩いていると座れる所があったので、宮島の大人の麦の水もいただきました。非常に飲みやすいです。
時間もよくなってきたので、そろそろ良いだろうと大鳥居に行きます。
どや!
夕日をバックに大鳥居を写真に収めたった!
昼間には無かった海の水が満たされて来ていました。やっぱり大鳥居は水の中に存在していた方が神秘を感じるね!
夜のライトアップの写真も撮りたかったけど、登山で汗かいて、その汗でちょっと寒くなってきたので帰ることにしました。
人力車!
途中、人力車の人にどうですか?と訊かれたけれど、ちょっと遅かった。もう帰る時間なのでと断る。
さらば宮島!
フェリーで帰還。出航時間が迫っていたので走りました。なんとか間に合ったんですが、汗がまた出た。
フェリー!
あぁ。楽しい宮島観光であった。存分に堪能したよ。今日はもう帰って寝よう。
…そう思っておりました。
日本一周自転車名所紹介:バックパッカーズ宮島
バックパッカーズ宮島に戻るとバーベキューのいい匂いが漂ってきました。外国人の方が米軍基地のスーパーから買ってきた肉なんだってさ。
どうにもこの匂いには勝てそうもないので参加させてもらいました。
アボカドバーガー!
その肉とアボカドを挟んだ手作りハンバーガーがむちゃくちゃ美味しかったです。
お腹いっぱいになると、みんなゲストハウスのラウンジに集まって酒盛りが始まった。英語が出来ないなりにかなりがんばって喋った。英語、出来たらもっともっと楽しいだろうな。
そして、その中の一人がこんな事を言い出した。
「よし、みんなで朝日を観よう!」
え?
もう結構遅い時間だよ?寝たら絶対に起きないだろうから、このままオールナイトですかい!?ヽ(`△´)/
しかし、みんなもそれなりに乗り気。
…それなりに。
夜が進むうちに、徐々にメンバーが減ってきた。気が付けば10人ほどいたメンバーも4人になっていた。
え?みんないつのまに消えたの!?
しかし、言い出しっぺの人もかなり虚ろになっていた。もう寝ちゃいます?というと、「みんなで観るんでしょ?頑張ろう」と英語でいってくる。
なんかわからないけど、僕は全く眠くなかったので、付き合おうじゃないか!
朝6時!
そして気が付けば朝6時。朝のフェリーが出ている頃だ。残った猛者4人(僕を含め日本人2人、外国人2人)は宮島に朝日を見る準備を始め、僕もそれに便乗した。
僕は特に準備というものが必要なかったから、一足先にフェリー乗り場に行き、みんなの分の乗車券を買っておいた。そして出発。
みんなお腹が減ったというので、みんなで近くのセブンイレブンに行き、かなりのランナーズハイモードに入っていた為、セブンイレブンの店員さんに頼んで写真を撮ってもらっちゃった。
なんか、あれだ。今考えると結構迷惑だったのでは…。すいません。
そんな感じで食料を携え、フェリーに乗る。フェリーの上で僕が買った納豆巻きを外国の旅行者に食べていただいたが、やっぱり納豆というものは初見にはキツイものらしい。すごい顔をされた。
再びの!
そして宮島に到着。
…ん?
もう6時半ぐらいですが、朝日は?
どうすんだよ。朝日見れねーよ。
そんな思いで言い出しっぺを見る。知らん顔。
まぁ、もう一度宮島観光と行きますか。昨日、満潮時の厳島神社見られなかったし。
やっぱり満潮時の厳島神社は綺麗だった。完全に写真撮り忘れたけど。
…ただ、そういうのって外国の人はあんまり興味ないのね。とりあえず、狛犬とかにまたがってワッホイワッホイしていた。それを写真に収めて僕は楽しんでいた。
再び五重塔!
そんな中、誰かが「階段を一番最初に昇った人が優勝!」と言い出して、駆け上がった。なんかわからんけど、競争。僕は負けず嫌いなので、後追いで駆け登る。
そしてゴール。
…一歩遅かった。本当に寸での差。登った瞬間にクソ――――!!!と叫んだら、頂上にいた観光客に笑われた。完全に他の人がいるのを忘れていた。ご迷惑をおかけしました。
なんか、青春っぽいな。
なんて思っていると、みんなかなり眠い様子。僕も走ったら眠くなってきた。それじゃやることやったし帰るかとなって、フェリーに乗って帰った。フェリーの上のことはほとんど覚えていない。気が付けば起こされていた。一瞬でワープした感じだ。
ゲストハウスに戻ると、みんなはすぐにベッドに倒れこんだ。僕も何とかこれだけ書いて寝る。ちょっとは寝とかないと、ロードバイクこぐの危ないからね。
明日は広島お好み焼き、原爆ドーム。そして出来れば尾道まで行けたらいいな。
ふー、まさか旅先でオールするとは。
ちょっとの間、おやすみなさいまし~(-ω-)/
ではでは( `ー´)ノ旅ブログ:自転車で西日本一周!ロードバイクで引きこもり脱出22日目はこんな感じでしたぞ!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
野口明人
あ、今日は、写真がたんまりありますので、紹介しきれなかったものはアルバムを御覧くださいませ!
旅ブログ:自転車で西日本一周を目指して引きこもり脱出の旅22日目まとめ
本日の走行距離
16.064 km
本日通った道はコチラ
https://www.a-trip.com/tracks/view/117586
本日の写真はコチラ
https://www.facebook.com/pg/EMOTIONBRAINZ/photos/?tab=album&album_id=2900044726713753