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『六番目の小夜子』を芥川賞と直木賞を同時受賞した人が薦めていた…

六番目の小夜子

著者:恩田陸
出版社:新潮社
出版年月日:2001/1/30
ページ数:339
ISBN-10:4101234132

『六番目の小夜子』というタイトルを聞いてあなたはどんな小説だと思いましたか?恋愛小説?冒険小説?ファンタジー?ミステリー?ホラー?それが一体どんな小説なのか、内容を読んでみないとわからないタイトルというのは小説ではよくある事だと思います。

6という数字、小夜子という文字から、なんとなーくホラーかな?というイメージを持つ人もいるでしょう。そして実際『六番目の小夜子』はSF・ホラー・ファンタジーにAmazonやWikipediaではジャンル分けされている作品です。

しかし、読んでみた後で、一体これが何のジャンルに属すのだろう?とわからない小説はそうそうないのではないでしょうか?実のところ、僕は何の前情報もなく、ただ単に芥川賞と直木賞を同時受賞した人が面白い小説として『六番目の小夜子』の名前を挙げていたからという理由だけで読み始めたのですが、読み終わってから、暫くの間、これは何のジャンルなのだ!?と頭を抱えることになったのです…

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『六番目の小夜子』のあらすじやストーリーを10秒でまとめると…

六番目の小夜子とは…

学校に伝わる伝説“サヨコ”。それは3年に1度、誰にも知られずにサヨコに選ばれた生徒が学園祭でサヨコを題材にした劇をし、その出来栄えによってその年の大学合格率の良し悪しが決まるという不思議なものだった。そして今年はサヨコの年。サヨコ伝説の開始を告げる赤い花が飾られクラスが騒然とする中、津村沙世子という転校生が引っ越してきたのである…。恩田陸、伝説のデビュー作。

『六番目の小夜子』っておもしろいの?感想は?評価は?おすすめ?教えて!レビューロボ・読書エフスキー3世!

文豪型レビューロボ読書エフスキー3世
前回までの読書エフスキー3世は…

書生は困っていた。「図書館王に俺はなる!」と仕事中に寝言を言ったせいで、独り、無料読書案内所の管理を任されてしまったのだ。すべての本を読むには彼の人生はあまりに短すぎた。読んでいない本のおすすめを聞かれ、あたふたする書生。そんな彼の元に22世紀からやってきたという文豪型レビューロボ・読書エフスキー3世が現れたのだが…

大変です!先生!『六番目の小夜子』の事を聞かれてしまいました!『六番目の小夜子』とは一言で表すとどのような本なのでしょうか?

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“不気味不燃焼小説”ジャ。
…と、言いますと?正直な所『六番目の小夜子』は面白い本なのでしょうか?

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面白イ面白クナイハ私ニハ決メラレナイダロ。希望ヲ持タズニ生キルコトハ、死ヌコトニ等シイ。
えーっと、それでは困るのです。読もうかどうか迷っているみたいですので。ちょっとだけでも先生なりのご意見を聞かせていただきたいのですが。

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真ノ紳士ハ、持テル物ヲスベテ失ッタトシテモ感情ヲ表シテハナラナイ。私ノ好キ嫌イヲ…
えええい。このままではただ、一さいは過ぎて行ってしまう!先生、失礼!(ポチッと)

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ゴゴゴゴゴ…悪霊モードニ切リ替ワリマス!
うぉおおお!何者かに体を乗っ取られるぅぅぅー!!

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批評

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この作品、あえて恋愛やホラー、ミステリーというようなジャンルわけはしないでおこう。
そもそも僕がこの小説を手に取ったのは、漫画『響 〜小説家になる方法〜』という作品の中で芥川賞と直木賞を同時受賞した主人公が面白い小説として『六番目の小夜子』を挙げていたのがきっかけでね。

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この漫画の7巻P149で、高校生の文芸部員たちが古今東西「面白い小説」!とかやってるわけだよ。村上春樹の『風の歌を聴け』とか、綾辻行人の『十角館の殺人』、J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』とか挙げてね。とりあえず全部リストアップしてみると…
  • 『風の歌を聴け』村上春樹著(講談社)
  • 『1973年のピンボール』村上春樹著(講談社)
  • 『十角館の殺人』綾辻行人著(講談社)
  • 『イリヤの空、UFOの夏』秋山瑞人著(角川書店)
  • 『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー著(白水社)
  • 『老人と海』ヘミングウェイ著(新潮社)
  • 『蘇える金狼』大薮春彦著(角川書店)
  • 『人間失格』太宰治著(Kindle)
これらは全部別の部員が言った作品。そして猪又コウジ『火の川』という作品が挙がった時点でダウト!と声がかけられこの古今東西は終了するのね。ちなみに猪又コウジの『火の川』なんていう作品は実際には存在しない。この漫画の中の小説家が書いた作品なので。

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でも、その他の作品は全部存在するわけ。んで、実際に僕は大学生のうちにほぼほぼ読んだものばかり(蘇える金狼以外は全部大学生の時に読んだ)。まぁ確かに面白いと。んで、やっぱり気になるのが主人公が言う作品なわけだよ。だってこの響という主人公はカリスマなわけで、芥川賞と直木賞を同時受賞したっていう設定なのだから。
カリスマが薦める小説とはどんなもんだと。そして挙げた作家が恩田陸。

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僕はそこで、うーんと唸った。…というのも、実は大学生の時に恩田陸が講師を務める授業が取れたのだよ。あまりに身近に触れ合える機会があると、どれだけ素晴らしいものでもありがたさを感じられないもののようで、恩田陸とは僕にとってそんな作家。大学の先生が書いた作品。とりあえず買っとくかと本棚に飾っておくだけの存在。
大学の生協で平積みされて、割引の効く書籍。…ってなるとやっぱりどうしてもイメージが良くない。そして確か、その時読んだ『ライオンハート』も微妙だった記憶。まぁ、あの時の僕は完全に村上春樹大好き人間だったし、今読んだら全然感想も変わるとは思うけど、とにかく恩田陸を避けていた所があった。

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…が、今回、意を決して『六番目の小夜子』を読んでみて驚いた。なんだこの小説は…と。一体自分はどんなジャンルの小説を読んだのか、巻末の綾辻行人の解説を読むまでわからなかった。これがホラーだと?これがミステリーだと?
この小説は幽霊は出てこない。人も殺されない。謎も明かされない。ただなんとなく不気味でページをめくってしまう。そんな感覚。まぁ、普通に考えてさ、サヨコって誰やねんっていう謎解きなのかな?とも考えるでしょ。でもそうじゃない。

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正直に言えば、もしこれがミステリーなのだとしたら、最後まで読んでこんなに種明かしされない小説なんやねん!とキレる人がいるかもしれない。伏線張るだけはって回収しないんかい!と。風呂敷広げっぱなしかい!と。もしこれがホラーなのだとしたら、もっと追い込んでこいや!誰かに追い掛け回されたりしないやんけ!…と不満が出るかもしれない。
聞こえが悪く言ってしまうなら『中途半端』という言葉で表現できてしまう小説。でもこの小説は不気味で不安定で不完全燃焼で面白い。読み終わった後に、すぐにでも、もう一度読みたいと思える作品だった。結局もう一度読んだからと言って、おお!そういうことだったのか!という新しい発見はしないんだけれど。

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不思議だ。本当に不思議。ただ単にどこかで聞いたような感じがする学校の謎を取り扱った物語。でも、実際僕の学校には謎なんてなかったし。トイレの花子さんやコックリさんですらなかった。なんか聞いた事あるな。でも現実にはなかったんだが…っていう話。
この小説に出てくる登場人物はみんなそんな感じの存在。リアルっぽいのに、ちょっと考え始めると実際にはそんなやついないんだよなぁ…っていう登場人物ばかり。なんだこの作品は。話は確実にフィクションであり、作り物なのだが、ノンフィクションな気もしてきてしまう。絶対ないんだけど、絶対とは言い切れない。

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こういうやついるよね?って言われれば、いた気がするけど、自分の過去をまじまじと振り返ってみたら、そんなやつ一人もいなかった。そんな感じ。ステレオタイプをうまーくうまーく利用した作品だと思う。
そして一番驚いたのはWikipediaだ。六番目の小夜子。確かにその項目がある。

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『六番目の小夜子』(ろくばんめのさよこ)は、恩田陸の小説作品及び、それを原作として製作されたテレビドラマ(NHKドラマ愛の詩)。

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と書かれている。んで、あらすじが紹介されている。でも、そのあらすじは確実に僕が読んだ『六番目の小夜子』とはぜんぜん違うんだけども!!こんな話じゃないんだけども!!と。すげービックリした。ドラゴンボールのハリウッド版を観た時ぐらいビックリした。
Wikipediaにあらすじは載っているけど、僕が読んだ『六番目の小夜子』のあらすじはこうだ。

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「サヨコ」という学校の伝説がある。それは3年に1回行われる。毎年開催ではないため、前回の「サヨコ」の行事を観た生徒は誰もいない。んで、学校中の誰かが「サヨコ」に選ばれるんだけど、「サヨコ」は自分が「サヨコ」であることがバレてはいけない。そしてバレずに色々と準備して、学園祭で「サヨコ」を題材にした劇をする。
それが大盛況に終わるとその年の合格率は良く、失敗に終わると合格率が悪い。そんなジンクスのある伝説。3年に1度行われるという事は、当然兄や姉がいる人はそのサヨコの話を知っている人もいるわけで、この小説の主人公は自分の兄姉が「サヨコ」だった関根秋という優等生。

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んで、今年はちょうど「サヨコ」の年だし、自分の家族も関わった事があったから「サヨコ」に興味を持って探偵チックなことをし始めるのね。サヨコは誰なんだみたいな。でも、今回、イレギュラーな事が起きる。それは津村沙世子の転入。あれ?サヨコって名前の子が引っ越して来ちゃったけど!?なに!?サヨコと関係あるの!?みたいな。そんなあらすじ。
この小説の4分の1ぐらいの所で今年のサヨコは誰だか明かされるし、この小説の半分ぐらいの所で、「サヨコ」の劇が行われる。つまりはサヨコの謎解きはそれほど重要な謎要素ではないのだよ。でもね、その劇の部分。そこがもうどうしようもなく不気味。ページめくるの辞められないぐらい不気味。ここで読むの止めたらなんか変なのに取り憑かれるんじゃないか?と思ってしまうほど不気味。

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そして読み終わりもスッキリしない。爽やかに終わるけどスッキリしない。だからもう一度読みたくなる。そんな不思議な小説。あぁ。恩田陸とはこんな作品を書く人なのか。と後で調べてみると、デビュー作だった事を知り、驚愕。最初にこの作品を手に取っていたなら絶対に大学時代に恩田陸を全作品制覇していたと思う。それぐらい強烈な印象を僕に残した作品だね。
ちなみにこういう物語中に示された謎に明確な答えがないまま終わる形をリドル・ストーリーというのだってさ。今回初めて知ったよ。芥川龍之介の藪の中とかがそういうやつだね。真実は藪の中であるっつーの?実際、サヨコってなんやねんってなるんだけどさ、でも藪の中もそうだけど読んでいる時はもう面白いわけよ。読者が補完しなきゃいけないわけだけど、そういうのが嫌いじゃないんだったらオススメの小説だね。夏目漱石のこころとかね。んで、結局先生どうなったんじゃい!って感じで終わるじゃん。あーゆーの。

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と、まあ、興味が湧いたらAmazonのレビュー眺めてみてよ。リドル・ストーリーってのもAmazonのレビューで知ったよ。物知りな人がいるもんだ。リドル・ストーリーってのがWikipediaにも載ってて・・・
そこの女か虎か?っていう話も面白いよ!!

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以上!白痴モードニ移行シマス!コード「バフチン・ボボーク・ポルズンコフ!」
あれ?僕は一体何を…。こ、このカセットテープは。

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ブックレビューテープ

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ウィンク。パチンパチン。
せ、先生!ありがとうございます!これを何度も聞いてしっかりと『六番目の小夜子』の読書案内を出来るように努力します!

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マ、イチ意見デスヨ。「幸福ハ幸福ノ中ニアルノデハナク、ソレヲ手ニ入レル過程ノ中ダケニアル」ト昔ノ人モ言イマシタシ。ヨリヨクオススメデキルヨウニ努力スルノハハイイコトデス。
六番目の小夜子レビューお終い

『六番目の小夜子』で気に入った表現や名言の引用

「一杯の茶を飲めれば、世界なんか破滅したって、それでいいのさ。by フョードル・ドストエフスキー」という事で、僕の心を震えさせた『六番目の小夜子』に出てきた言葉たちです。善悪は別として。

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朝の学校は、なぜすべての罪を忘れたかのように新しいのだろう

学校というのは、なんて変なところなのだろう。同じ歳の男の子と女の子がこんなにたくさん集まって、あの狭く四角い部屋にずらりと机を並べているなんて。なんと特異で、なんと優遇された、そしてなんと閉じられた空間なのだろう。

いつも新学期の初めに学校に入る時、非日常的な空間に入っていくようなブレをほんの一瞬感じるのだが、その感覚がいつもより強かったような気がしたのである。

何千という数の、たくさんのうちの在校生、卒業生たちがこの物語を聞いているとは。しかも、その物語は一つ一つ微妙に違い、さらに少しずつ変化したさまざまな物語を毎日生み出し続けているのだ。

生徒たちのほとんどにとっては、それは通学路の風景と同じだった。毎日目にしてなんとなく知っているつもりでいても、いざ目の前からなくなってしまうと全く思い出せないという類いのものなのだ。

なんということだ、俺は気が違いかけているぞ、こんな、生まれ育った家の自分の部屋、世界で一番安全で、世界で一番心地好いはずのこの部屋で、一歩も動かず、ただこうして後ろを振り返ったということだけのために。

夏はうんざりするほど暑く、重たげに、ゆるやかに過ぎていった。 後期の講習が始まり、四人は毎日のようにお茶を飲んではとりとめもなく話をした。本当に他愛のない話だった。子供の頃の思い出、学年の噂話、よく見たテレビ番組。それがなぜこんなにも楽しいのかよく分からなかったが、それでも全然飽きなかった。四人はせきたてられるようにしゃべりまくり、つまらない冗談でも大笑いした。ちょっとでも話がとぎれるのを恐れているかのように、まるでこの夏に話をしておかなければ一生会うことができないかのように、毎日お互いの姿を求めて集まっていた。 なんでこんなに必死なんだろ、俺たち。

四人は真正面を向いて心地好くバスに揺られた。ぽっかり真四角に切り取られた運転席の窓から見える風景が、映画館の一番うしろから見ているスクリーンのようだった。

日本て学歴重視の割には学問の地位低いもんね

あんまり両親が優秀すぎると、血がぶつかりあって子供がアホになる

他人が自分の中に踏み込んでくるのが怖い ─ ─他人の中に踏み込んでいくのも怖い ─ ─自分は他の大勢の人間とは違うのだ ─ ─自分の心をほんのちょっとでも掘り返せば、そういう感情が山ほど転がり出てくるのを秋は知っている。自分の傲慢さ、薄情さ、小心さが、自分の撮る写真を通して他人にバレるのを彼は何より恐れていたのだ。

目に見えないものを毎日机に向かって勉強して、その目に見えないものができるかできないかで大学に入れるかどうか決めるわけだろ。うーん、非現実的だよな。でもこれが現実なんだよね。みんな、今勉強してる内容が全然役に立たないこと分かってる。大学受かったら、いや入試が終わったら一晩で全部忘れちまうこと分かってて、それでも親も先生も頑張れっていうんだよな。そりゃあ、受かったら嬉しいだろうし、親も先生も喜ぶ。でも、それって何が嬉しいんだろ?行くところが決まったから?いいところに就職できるから?四年間遊べるから?じゃあ、落ちたら何がつらいんだ?よく考えると別につらいことでもないんだよな。ただみんなが寄ってたかってつらいぞみじめだぞとおどかすから、ものすごくおっかないことのように思えるだけでさ。これって不思議だよなあ

受験勉強は、しばしば当事者を運命論者にさせる。 今、必死に勉強をしているこの時期、もう来年の自分の運命は決まっているのだろうか。決まっているに違いない、と苦しまぎれに思う。もう決まっているのならば、あがいても焦っても仕方がないのではないか?できることなら、その運命の日までの時間を日めくりのごとくむしりとって覗き込んでしまいたいと思う。しかし、相変わらず学校は毎日朝八時三十分に始まるし、一時間目から六時間目まで順番に授業は行われるし、試験問題は一問ずつ考えて、一問ずつ答を書かねば埋まらないのである。

まず、自分の人生を断ち切った者に対して怒る。どうして?なぜあたしが、今ここで?そこでまずさんざん怒るでしょ。そのあとは、そう、次はこの学校に対して怒るわね。ここに来たばっかりに、そんなつまらない行事に関わったばっかりにこんなことになったんじゃないかって。そしてそのあとは、自分と同い歳の、この先も長い人生のあるみんなに対して怒る。わたしはもう終わっちゃったのよ!なのにどうしてあなたたちはまだ先があるの?わたしはもう死んじゃったっていうのに、なぜそんな平気な顔、当たり前の顔して生きていくの、ってね

さしたる感動もなく、今年最後、実質的には三年間の最後の授業が終わり、生徒たちは静かに帰っていった。そう、物事の終りというのは意外とあっけないものなのだ。

読書エフスキー3世読書エフスキー3世

引用:「六番目の小夜子」恩田陸著(新潮社)

『六番目の小夜子』を読んでいる時にパッと思い浮かんだ映画・小説・漫画・アニメ・テレビドラマ、または音楽など

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神ト悪魔ガ闘ッテイル。ソシテ、ソノ戦場コソハ人間ノ心ナノダ。コノ作品ガ私ニ思イ起コサセタ。タダソレダケナノダ。

『六番目の小夜子』のまとめ

食わず嫌いだった恩田陸。まさか彼女がこんな作品を書くとは…。もっと大学時代に触れておけば良かった。ドストエフスキーや村上春樹、伊坂幸太郎を貪っていた自分。

あの頃のような読書方法を久しぶりにやってみたくなりました。気に入った作家は出版順に全部読むという読書方法を。

という事で、これから少しの間は恩田陸の作品を最初から全部読んでいこうと思います。そう思わせるには充分過ぎるデビュー作でした。

日本人の作家はどの翻訳を選べばいいか悩まなくていいのがお財布に優しいですね。ここんところずっと海外作家ばかり読んでいた気がするので。

恩田陸月間。一ヶ月でどれくらい読めるんだろう。ここの所あまり記事を更新できていなかったので良い軸になりそうです。

漫画きっかけで読み始めたけどこういう作品の数珠つなぎっていいよね。…恩田陸を読み終えたらどうしよう。恩田陸の作品の中に次に繋がる作品が見つかればいいけど。

ではでは、そんな感じで、『六番目の小夜子』でした。最後にこの本の点数は…

4 Comments

しろい雲

野口さん、こんにちは。
新しい記事が出る度、楽しく読ませていただいています。それと同時に、野口さん元気なんだなって思えて、私も元気になれます。

なんだか、ブログががらりと変わりましたね。
アナログな私は、最初あれっ?何これ?ウィルス?怪しいサイト?に飛んだのかなー?ってあたふたしてしまいましたが(笑)。
読書エフスキー3世いいですね!面白いです。
記事読めて幸せです。

他の方へのコメントに、これを書くと傷つけるのではないかと思うと、途端に書けなくなるって書かれていたのを読みました。たぶんそうじゃないかなーって思っていました。
いろいろ悩んでコメントに返事をしてくださっているんだろうなあと。
だから私もコメント書くのどうしようかと。書いて送信した後に、あんなこと書いてしまったけど、大丈夫だったかなといつも思ってしまいます。でも書いてしまうんですけどね。矛盾してますよね(笑)。
私のコメントに、返事書けない時は、書いていただかなくても大丈夫ですよ。
もし、書いてもらえるのでしたら、私には何でも書いてくださいね。傷つくことも良い経験だと思えるようになりましたので。
あ、でも、今までに野口さんのお返事で、傷ついたことは一度もありませんからね。あー読んでもらえたんだなあ、お返事もらえて嬉しいなあの、喜びの方が大きいです。長くなりましたけど、それだけ言いたくて。

恩田陸の小説まだ読んだことないので、読んでみますね。ありがとうございました。

返信する
野口 明人

しろい雲さん、いつもコメントありがとうございます。こんにちは。

四国から帰ってきてから、四国での話をどうまとめようと考えて悩んだりしました。これは書いていいのか?これは書いたら誰かが嫌な気分になるんだろうか?などなど。

もちろん、僕の意識の中では誰かを傷つけてやろうなんて事は考えていませんし、出来れば記事を書いた事でプラスになればいいなぁという気持ちで書いているんです。

ただ、それでもやはり文章というものは冷たく捉えられがちなものだと思っています。読む人の感情いかんでどうとでもとれてしまいます。

なので、まぁ、色々と考えはしましたが、それを文章で残す必要はないのではないか?と考え至りました。実際の所、僕自身は四国で先生と暮らして、あぁ、これからの人生、だいぶ生きやすくなるかもしれないなぁと思って帰ってきて、こちらで生活してみて、やっぱり旅に行く前の自分と帰ってきてからの自分では性格や考え方がちょっと変わって生活しやすくなった気がします。それでいいのでは?と。

ちょっとの変化が大きな違い。

なぜだなぜだ?と生活しながら疑問を感じ、憤りを感じて生活していた自分。しかし、先生のような人もちゃんといるんだなとわかって、なぜだ?が、なーんだ。に変わりました。

とまぁ、なんの話をしているかわからなくなりそうなので、元に戻します。

ブログ、デザイン変えました。4月から心機一転、新年度ですし。ちょうどブログのサーバーの契約期限だったのもあって、サーバーの引っ越しもしまして、このブログ以外のブログを引っ越ししたんです。

そしたら、ひとつは成功したんですが、もうひとつのサイトが消えてしまって。綺麗さっぱり。ああぁぁぁぁ!!!!ちくしょー!…なんて頭くしゃくしゃしてたんですけどね、消えてしまったものは仕方がない。しかもそのサイト自体はもう数年記事書いてなかったサイトなので、いつかリニューアルしたいと思っていたんですよ。

なので、最初からデザイン変えて一からやるか!と思って作ったんです。漫画のレビューサイトなんですけど。そしたら思いのほか、それがページ表示が早くて素晴らしかったんで怪我の功名というやつですが、このえもぶれ!もそのデザインで行こうと。

それで切り替えました。ウィルスではありませんので、ご心配なく。

それと読書エフスキー3世の名前を思いついた時は、自分天才なんじゃないか!?と思いました(笑)

大学時代に芥川龍之介、太宰治、ドストエフスキーばかり読んでいたので、その三人をどうにかロボっぽく名前変えられないかな?って考えて。

読書エフスキー。んでロボっぽくZとか語尾に付けたくなって、伯爵っぽく3世にしました。漫画レビューの方はマジンガーってのが、マンガジー、マガジンっぽくね?って思ってレビューロボ漫画人2号と名付けました。

これで、今までは、野口明人とちぐのさんという一人で二人演じていたものが、一人とロボになってちょっと会話っぽくなったかなぁと。ロボって響き好きなんですよね。ロボ。

記事最近書いてますが、あれです。すべてレビューなんです。

旅に出る前はレビューを書いていたのに、旅に出てから旅レポやらノンフィクションを書いた。そしたらやっぱり人の目が気になってしまった。

なので、原点に戻ろうと。

レビューを書いて、もちろん批判されることもあります。お前わかってねーとか、人の気持ちがわからない人なんですねとか。結構辛辣に書いていただいて。

でも、レビューに関して言えば、例えば美術館で誰もが同じ絵を見て同じ感想を抱かないよな?ってなんとなく自分の中で理解した上で受け取れるんです。

あと人から指摘してもらえると、ああ!そういう見方があるのか!もう一度見てみよう!と自分の世界が広がる気もしますし。

とにかく何でもいいから書いてみる。するとやっぱり書くことって好きだなぁって思うんです。まずはそれから始めて、ちょっとずつちょっとずつ書くことと周りの視線への距離感をつかめていけたら、いつか四国での事を書きたいなと思っています。

毎回、しろい雲さんのコメントには本当に救われています。

四国で先生のもとを飛び出して、寒い雪の中、夜道を歩き、テントの中で眠れず震えながら迎えた朝。あの時に読んだしろい雲さんのコメント。今でも思い出します。

あぁ、ブログやっていて良かったと。

本当にありがとうございます。

今年度は色々と新しいことにもチャレンジしていこうと思います。それをブログで紹介出来たらなぁと。

恩田陸、今も読んでいますが作品ごとに想像する作家像がガラッと変わって不思議な作家です。まだまだ全部の作品を読んでいませんので、どれがオススメ!とはズバリ言えませんが、しろい雲さんの数珠つなぎになりましたら幸いです。

ではでは、5月と11月が毎年鬼門の野口より。なんとか5月を乗り越えねば!!

返信する
しろい雲

お返事ありがとうございます。
そうだったんですね、安心しました。ウィルスではなくて(笑)。

四国の記事が全部消えてしまった時は、正直寂しかったです。
あの記事で、野口さんのことを知りましたしね。でも
いろいろ悩んでそうされたんだろうなと思えましたので、消えた時に、私も四国の記事にこだわるのはやめようと思いました。
あの時のコメントは、お恥ずかしいのですが読みながらめっちゃ泣いて、泣きながらコメント書いて、ふるえながら送信したんです。あんなに泣いたのは、いつ以来だろうって思えるぐらい。頭ガンガンしてました
(笑)。
今も、うるうるしています。これは、嬉しい方のうるうるです。
私も先生に感謝しています。野口さんを通して、先生の言葉を聞いていました。
野口さん、進化しているなあーと感じます。私も見習って少しずつ成長していけたらいいな。

鬼門はね、きれいにお掃除したら怖くないんですよ。大丈夫なんですよ。とんちんかんなことを言ってます?
5月が乗り越えられるよう祈っています。

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